【グランドオープン直前】工事模様は皆無@姫路城2015・弥生(3月)
2015/04/03
いよいよグランドオープンまで一週間となりました。
これまで大天守の修復を終え覆いが取れた後も一部工事風景が残っていました。
しかし2015/03/16に撮影を行った際には工事風景は皆無で、
修復作業が完全に完了した姫路城になっています。
長い間工事に携わってこられた皆さん、大変お疲れ様でした。
また無事グランドオープンに工程が間に合って良かったですね!!
常にどこかで修復がされていると言われる姫路城なので、
今後も保存修理は継続されることと思います。
今後とも安全作業でよろしくお願いいたします。
さて、姫路城を様々なアングルからの撮影でご紹介します。
なお、2015年3月の風景をメインとしますが、
一部2/28および、3月の複数日の撮影でご紹介します。
なお、この撮影スポットの紹介順ルートは、
グランドオープン前のルートです。
ルート(順路)はグランドオープン後は変更される見込みです。
グランドオープン直前!最高に美しい姫路城は今だけ
姫路城の平成の大改修が終わって、
大きな工事も城内ではなくなっています。
城内はグランドオープン一色の雰囲気になってきています。
姫路城の構内に入って最初に目に飛び込んでくるのが、
この三の丸からの姿です。
ご旅行の際にはこうした晴れた青空だといいですね。
これから桜の季節、漆喰と青空、そして桜の桃色と、
コントラストが最高になることと思います。
最近は「この大天守の白さは3年ほど」などと言われています。
2014年7月頃にも以下でご紹介をしました。
こうしたはかない姫路城の白さは本当に短期間だと思います。
できるだけ早めのご旅行をお勧めします。
入城口(大手口改札)の少し手前左には、
「千姫ぼたん園」へ抜ける階段があります。
「女坂」と呼ばれていた勾配の緩やかな階段です。
階段の途中から城を見上げるアングルが人気のスポットです。
入場券を購入し城の城内有料エリアに入ると、
菱の門をくぐってすぐの三国堀(さんごくぼり)前に出ます。
三国堀からは城の初重部分(最下段)までが見え、見上げた角度で迫力がでます。
次に西の丸方向へ階段を上って、
西の丸の中心から城を見上げると、雰囲気のある写真になります。
寄ってみると美しさが際立ちます。
ちなみにシルバー観光ガイドの方のお話では、
入城口で受け取った姫路城のパンフレットの表紙は、
この場所から撮影されたものだそうです。
※実際には先日、大判のカメラで高い脚立を立てて撮影をされていました。
新パンフレットの撮影ではちょっと遅い感じなので、別の用途だと思いますが。
これはグランドオープン前に配布されていたものです。
西の丸の百閒廊下を抜け、化粧櫓に出てきます。
化粧櫓の東、西の丸北門跡からの姫路城です。
木々が整理され見渡しが良くなっています。
西の丸北門から坂を下って、ろの門の内側から見ています。
幾重にも重なった土塀と天守群が立体的に望めます。
その後はこれまで通り、はの門南方土塀脇を上がり乾曲輪に向かいます。
乾曲輪では「官兵衛の十字瓦」などを見て、
(現在は入場制限の為、Uターンして戻ります)
ろの門をくぐり、切込みハギの石垣、扇の勾配、ぬの門、二の丸のお菊井戸と進み、
二の丸では、見上げた大天守を満喫します。
ここからは修復を終えたばかりの「太鼓櫓(への櫓)・りの門」が見えます。
塀が真っ白に仕上がっています。
あとは扇の勾配まで戻って、るの門、石垣の稜線、三国堀と戻ります。
(オープン前の)ルートを一巡したら、
入城口の横で「しろまるひめボード」前で記念撮影をどうぞ。
大抵誰かが周囲にいますので「シャッターお願いします」と声をかけると、
誰かが撮影に応じてくれます。(私もよく声を掛けられます)
記念撮影のワンポイント
この撮影ポイントは「人物の明るさ」と「城の明るさ」の、
両方を満たすような撮影が難しい部分があります。
人物に明るさを合わせると、姫路城が真っ白に。
姫路城に明るさを合わせると、人物が暗くなってしまいます。
誰かに撮影をお願いする前に、自分で先にボードを試し撮りして、
明るさなどカメラの設定を行ってから、人にお願いするといいでしょう。
※場合によってはフラッシュの併用もいいと思います。
2015/04/03追記
グランドオープン以降、
しろまるひめボードはどこかへ去ってしまっています。
運がいいとリアルしろまるひめと記念撮影できます。
天守の庭を横目に、そのまま東へ進んで
「官兵衛ゆかりの石垣」こと、
「上山里曲輪下段石垣(野面積みの古式石垣)」へ進みます。
古いラフな石垣を眺めたらそのまま、城の東へ抜けます。
小さな階段を下りると美術館方面へ抜けられます。
上山里曲輪東から上を見上げると、
先ほど二の丸でも見た「太鼓櫓(への櫓)」が見えます。
白く輝いているのが印象的です。
「太鼓櫓(への櫓)」は2014年秋ごろまでは、
平成の大修復の工事用構台の下になっていた場所で、
長らく覆いがされていました。
全体がすっきりと見れるようになりました。
「太鼓櫓(への櫓)」は石垣が高く積まれ、迫力ある姿です。
太鼓櫓(への櫓)
城内有数の高石垣(19.87m)
世界遺産 国宝 姫路城 パンフレットより
さらに美術館方向へ進むと「帯郭櫓、帯の櫓」が見えてきます。
※帯郭櫓(左)、帯の櫓(右)
帯の櫓の直下の石垣は、城の中で最大の高低差を持つ高石垣になっています。
帯の櫓
城内最高石垣(23.32m)天端の気勢い
世界遺産 国宝 姫路城 パンフレットより
帯の櫓の石垣はかなりの迫力です。
帯郭櫓、帯の櫓の前には広くなったスペースがあります。
ここは平成の大修復では工事用の作業場になっていました。
その広さを活かして、現在は2本の杉が植林された広場になっています。
(まだ芝の張り替え直後のためか、中には入れません)
この植林の理由が書かれた石碑が見られるようになっています。
姫路城大天守 西心柱二代目檜
姫路城天守閣の昭和大修理に際し、取り替えた大天守西心柱は樹高34.54m根回り5.75mある巨木を岐阜県恵那郡付知営林署によって加子母裏木曾国有林で探し当て、昭和34年5月19日に切り出した木曽檜である その伐採地にて実生した二代目檜をここに移植した。
平成元年3月建立
※ 岐阜県恵那郡付知は「岐阜県恵那郡付知町(エナグン ツケチチョウ)」を示す。
※「恵那郡加子母村(エナグン カシモムラ)」は現在の岐阜県中津川市(2005.02
※「加子母裏 木曾国有林」は現在、中部森林管理局管轄で管理されています。
との四門周りが見れるのは今だけ
この付近は大手に対して、搦手(からめて)にあたる門である、
喜斎門跡が近くにあります。
喜斎門から天守に向かう際に最初に通る門が「との四門」です。
「との四門」は長らく工事の現場囲いの中に隠されて、
外から見えない状態にありました。
工事が終わり、外から見えるようになりました。
当面は、この搦手口はグランドオープン後も、
しばらくは立ち入り制限区間になっています。
かつ
「との一門」から「との四門」までの各門、土塀は、
平成27年度(2015年度)の修復が計画されています。
今はこのように撮影できますが、
今年(2015年)のどこかのタイミングで再び覆いに囲まれて見られなくなります。
姫路城の濠の水は湧水が源泉
平成の大修復完了とは関係はありませんが、
この城の東側に来たならついでに見ておくと「へぇ」と思える場所があります。
「との四門」の裏にあたる場所には、小さな池があります。
この池からは、脈々と湧水が出ています。
石の裏辺りに湧いている所を見ることができます。
(池の周りは泥が滑りやすいのでお気をつけて)
この小さな池から、姫路城の北側の堀(勢隠堀)へ源泉となって注がれていきます。
姫路城の姫山北側の堀(姫山公園内)は厳密には「内堀(内濠)」ではなく、
「勢隠堀(せがくしぼり)」という名前で呼ばれています。
※内堀は姫路城の北西にある「北勢隠門跡」辺りから「内堀(内濠)」が始まります。
その後、中堀、外堀へと当時は左回りで堀が延々と続いていました。
壮大な堀の源泉が、この小さな湧水から始まっていると思うと、
ちょっとすごいと感じませんか。
※一部は船場川から堀への取水もあったと記憶しています。
このようにこれまでは覆いに隠されて見られなかった、
様々な場所が修復を終えて、美しい姿を見ることができます。
ご紹介した撮影スポットのおよその位置をご紹介しておきます。
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