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一瞬で変貌する「姫路城の建造物」は常に時間との勝負!

      2016/04/04

姫路城の平成の大改修を終えてテレビなどでは、
「この白い姫路城が見られるのは3年程度」と言われています。
この修復を終えてから白さが保たれているのは非常に短いのです。
どれほど短いのかという点を塀を例にご紹介します。

2016/04/04追記
再び、白すぎ城の話題が盛り上がっているようなので、追記します。

一瞬で汚れてしまう姫路城建造物は常に時間勝負

「汚れてしまう」というのは語弊があるかもしれません。
「風格が出る」という表現がいいのかもしれません。

平成の大改修において、大天守の漆喰の塗り替えが行われました。
今回の改修では漆喰に対して防かび剤が施され、
他の櫓や壁などに比べて、白さが長持ちするように工夫されています。

以前、この点についてはご紹介しました。

 

今回防かび剤の効果が出ているようで、
2014年の春に素屋根の解体が始まってから、
グランドオープンまで約1年が経過していますが、
大天守は今も白く輝いています。

この白さができる限り白いままであって欲しいと思います。

 

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先日修復を終えた「はの門東方土塀」の場合

では、大天守以外の別の壁で見てみましょう。

「はの門東方土塀」は「官兵衛の十字瓦」を見られる、
「乾曲輪」から見える曲線の美しい土塀です。

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乾曲輪・はの門東方土塀(内側)

 

この土塀には珍しい施設として「土塀の石落し」があります。

塀の内側から、外側の石垣に向けて矢や石などを落し、
直下に迫った敵に対して応戦をするための設備です。

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はの門東方土塀・土塀の石落し

 

この石落しを外側から見てみます。

西の丸の北門跡から見ています。
左下の方の真っ白い壁が「はの門東方土塀」です。

白く輝いて、修復を終えたばかりの姿です。
※撮影は2015/03/16です。

dirty-instant_01

はの門東方土塀と大天守

 

2015/02/28の段階ではまだ覆いがされていました(修復中)
この半月の間に修復を終えて、お披露目されたことになります。

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はの門東方土塀修復中

 

「土塀の石落し」部分を寄ってみてみます。
壁の左側に飛び出ている四角い部分が、外側から見た土塀の石落しです。

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はの門東方土塀

 

拡大すると少し雨垂れの跡が付き始めているのがわかります。
お披露目から、半月後にはこうした跡が付く場合もあるのです。

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はの門東方土塀・石落し(3/16)

 

 

日を改めて、4日後の2015/03/20の「土塀の石落し」部分です。
雨垂れの跡が濃くなっているのがわかります。

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はの門東方土塀・石落し(3/20)

 

その差、たった4日です。

3/16の頃は、真白い土塀に綺麗になった!と感動し、
土塀の雨垂れも肉眼ではほとんど見えませんでした

しかし、3/20には遠目から何か違う・・・と、
雨垂れがはっきりと認識できるほどになってしまっていました。

 

土塀の石落しは、当然ながら壁面から飛び出ています。
まして、この壁はカーブを描いています。

外側のふくらみ部分に沿っている屋根から、
飛び出ている土塀の石落しには当然、雨垂れが当たりやすくなります。
構造的に仕方のないものです。

 

目に見えて変貌していく場合もある

この場合は極端に汚れが付きやすい部分なのではっきりとわかりますが、
このように風雨にさらされることで、
壁などの漆喰部分は、日々刻々と本来の姿から変貌していきます。

だからこそ、改修を終えた「大天守」の白さが貴重なのです。
大天守は土塀ほど早くは汚れが出てこないと思います。

しかし、少しずつですが大天守も黄味がかってきているのを感じています。

 

いきなり今の大天守を見れば「白い」です。

でも、足場の解体をしていたころの2014年夏頃に、
見ていた姫路城はもっと白かったと思います。

ちょっと気にしてみてみるとわかります。

「大天守」右にある「太鼓櫓(への櫓)」はつい先日覆いが取れ、
修復が完了しています。

パッと見ても純白の気がしませんか?

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大天守と太鼓櫓(への櫓)

 

拡大すると逆にわかりにくいかもしれませんが、
この覆いが取れる少し前に大天守を見たときも、

なんか少し黄色くなってる気がする・・・そう感じました。
(嫁も同意・同感)

それが「太鼓櫓(への櫓)」の登場でさらに強調されて感じます。

以下は2014/10/24の姫路城です。
写真なので厳密には比較できませんが、白い気がしませんか?
(夏の日差しに近い晴れ模様ですので、全体的に明るいのはあります)

01_三の丸広場(A)

三の丸広場(A)

 

以前、白すぎると話題になっていたのは、丁度この頃です。
鮮やかな白だったので、話題になったのも頷けます。

 

 

修復のサイクル

このように、姫路城内では大天守は50年計画(周期)での修復を、
大天守以外は30年計画(周期)で順番に修復が行われています。

この「太鼓櫓(への櫓)」はまた30年後付近で修復されることになります。

順に周囲の櫓などが修復されていくことで、
大天守の白さも他の櫓などの白さに追い越され、
実際の白さよりも見劣って見えてくることも想像できます。

今の白さでさえ夏ほどではなくなってきているのですから、
あと3年は大丈夫などと言わず、
できる限り早く、今の白さを見ておくといいと思います。

次は、50年後に大天守の修復。
おいくつになられていますか?私は想像もしたくないですね。
(実際には50年より少し前に修復されるようです)

 


 - 04.雑談

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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