2018年 姫路城のピンクライトアップが薄くなった?!今後につなげる新しい時代へ。
2018/10/03
2018年10月01日(月)には姫路城では4年目を迎えた
「ピンクリボンキャンペーン」のライトアップが行われました。
姫路城がピンク色に染まる姿を見て、
乳がん検診のことを思い出したり、乳がん患者さんへの理解を深めたりと、
人それぞれに「乳がん」という病気に向き合ってみる機会になる事と思います。
その姫路城のピンク色が昨年までとは異なって、薄いピンク色の演出に変わりました。
城内では「今年はエコ?」など様々な意見が聞えてくる中、
実際のところはどうして、今年からこのような仕様になったのかをお聞きしました。
2018年もピンクリボンライトアップが開催されました。
正式名は「姫路城ピンクイルミネーション2018」です。
概要(見出し)
ランドマークがライトアップに染まっても、患者さんは減らない
いきなり核心です。
と言うのも、この言葉は正しくは「オレンジ」だったのですが、
以前、オレンジのライトアップの際に運営の方とお話をした際に聞いた言葉です。
「姫路城がオレンジになったからって、患者は減らないからね」
正直、中心となって活動されている方から、この核心がお聞きできるとは衝撃でした。
(私もそう思います)
でも、そうなんですよね。
ランドマークが特殊な色で照らされることは、
「今日は何の日だろう」と調べてくれる人が増えて啓発にはつながります。
今はWebで一瞬、「姫路城 ピンク|Google検索」で十分でしょう。
現場に行く必要さえ、もうないという時代なのです。
Webカメラでもチェックできてしまう時代。行った気になるのは簡単です。(悲しいような)
しかも、実際のところ直接的に「募金」が劇的に増えたり、
本来の目的である「病気に苦しむ患者さんが減ったり」はしないわけです。
「姫路城がオレンジだー!じゃぁ募金しに行こう!」とはならないですよね?
近くで見てみよう!→ あ、なんか活動してる → なら募金でも。
と遠いプロセスが必要な訳です。
これはピンクリボンにも言えることです。
既に「ピンクリボン」と聞いて女性ならすぐに「乳がん啓発」と答えられるくらいに
認知度は上がっているはずです。
「啓発」が目的であれば、ある程度の認知度は、
成熟した時期に入っていると言えるのではないでしょうか。
イルミネーションを活用した啓発の時代も、
転換期に入っていると考えられるかもしれません。
啓発イルミネーションから本来の目的へ
以前もご紹介しましたが、姫路城のピンクリボンはエスティ ローダー グループが、
世界中のランドマークをピンク色にライトアップする
「グローバルランドマークイルミネーション」として行われていました。
この活動についての歴史は公式サイトに以下のように書かれています。
1992年 (32 年前)
ミセス エヴリン ローダーが、雑誌『SELF』編集者 A.ペニー氏と共同で、「ピンクリボン」を発案。ミセス エヴリン ローダーが『BCA Campaign(乳がん早期啓発キャンペーン)』を開始(中略)
2000年 (24 年前)
世界中の有名建造物を同時期にピンク色にライトアップするグローバルランドマークイルミネーションがスタート。日本では東京タワーがピンク色にライトアップされた。(中略)
2017年 (7 年前)
25年前、乳がんのない世界をめざし、ピンクリボンが生まれました。
乳がんのない世界を実現する私達の活動を応援してください。乳がんの知識啓発キャンペーン25周年を記念してロゴも新しくなりました。(出典・引用) エスティ ローダー グループとピンクリボン:エスティ ローダー グループ ピンクリボンキャンペーン
(Evernote) アーカイブリンク
昨年2017年は、ピンクリボンの活動が生まれてから25周年を迎えています。
昨年で、25年間の啓発活動を続けてきたという節目を迎えたというわけです。
スタッフさんとの立ち話でお聞きしたお話によりますと、
25周年を迎えて、今後はライトアップなどに予算を使うのではなく、
より「研究開発」へ予算を使って行こうという流れになっているそうなのです。
本当にごもっともだと思います。
私もそうあるべきだと思います。
乳がん研究基金(BCRF)
では、その研究開発とは?
エスティーローダ―グループでは以下のとおり「乳がん研究基金」を設立しています。
乳がん研究基金(BCRF)
BCRFとは?
米国の「乳がん研究基金(Breast Cancer Research Foundation)」は、1993年にミセス エヴリン ローダーによって設立された独立非営利団体で、乳がん研究支援を世界規模で行っています。そのミッションは、「私たちが生きている間に乳がんの予防と治療を行うこと」。そして今日まで、世界中から乳がん研究のために約3億8千万ドル以上が寄せられ、その90%が乳がん研究と啓発活動に充てられています。
乳がん研究基金は、米国内で最も信頼できる慈善基金の1つとして知られています。米国の慈善事業評価機関である Charity Navigator から、2002年以来11年間連続で Four Star Charity を獲得、また、American Institute of Philanthropy の運営するCharityWatch から乳がん関連としては唯一A+ を評価された団体でもあります。
(引用) 乳がん研究基金(BCRF)エスティ ローダー グループとピンクリボン:エスティ ローダー グループ ピンクリボンキャンペーン
(Evernote) アーカイブリンク
「乳がん研究基金(BCRF)」へ寄付された額の90%が乳がん研究と啓発活動に充てられているとされています。
はっきり、90%と明記しています。
こういう団体はまず、やっぱり寄付額のどれだけが患者や研究開発・啓発に使われるのか?が、
明確であるべきだと思います。
とてもスッキリします。
まぁ、疑えばいくらでも疑う事はできますが、
少なくとも、組織が自分で9割という足枷を明記して活動しているのですから、
それは素直に信じるべきだろうと思います。(大半の慈善団体は公言しませんから)
「なんとかくんの募金」とかその最たるもので、
同伴の母親がどうしてそんなに、ふくよかでいいものを食べている感じなのかしら?とか、
やけに格好がお綺麗じゃないですか?なんていつも思います(苦笑)
半分くらい生活費に消えてるんじゃないかねぇ、とか。
※持病を患っていて薬のカロリーで肥満になる場合もありますので、真実は不明です。とにかく募金もちゃんと収支報告が欲しいところなんですよ。
渡米資金とか明確なものはまだいいと思います。
ただ、それも他人の順番を抜かして、
他の人を犠牲にする可能性がある移植になるわけなので、
何も考えずにお金の力だけ援助して、助けてしまっていいのだろうか?とも思います。まして自分の子だったら?と思うと、悩みはさらに深まります。(答えはない)
ただ、我が子なら収支報告Web公開して、
透明性を維持することを約束して、募金のお願いしますけど。
だって、普通に考えて出資者に対して失礼でしょう?
事業収支報告しますよね。そう思いません?
話がズレましたが、
イルミネーションが適正費用で実施されるようになったと言えるのでは?
その募金額の中、9割から、
グローバルランドマークイルミネーションも啓発活動として行われていたという事なのです。
なんだか急に、勿体ない気がしてきませんか?
この比類なき設備(*1)を投入した、ライトアップクオリティー!(すげー!)
しかし、結局2回しか行けなかったなぁ。残念。
*1)姫路城ライトアップイベント比。HAKUAを除く。
いいやん、ライトアップが少し暗くなったくらい、これが適正だろ。と思うわけです。
最初に「エコ?」とおっしゃる方のお話を耳にした話をしましたが、
違いは歴然ですので、そう言いたくなる気持ちも分かります。
そういう意味では、
予算の使い方をエコにして、
本当に膨大な金額が必要になってくる研究開発費へ投入する。
そういう時代になったのだと言えます。
大丈夫、皆、ランドマークが特別色になっていても、
「わー!綺麗!」で終わるでしょう?勿体ないよ…
これからは啓発イルミネーションも予算をかけずに、
しっかり寄付を集めて、本来の目的に寄付が使われていく効率化の時代なのだろうと思います。
私は今日のイベントで少しだけご寄付させて頂きましたが、
BCFへの寄付や出資であれば、サイトから誰でも行えます。
ただ、個別に金額は入れれるのでお好きな額で寄付はできますが、
ベーシックに用意されているボタンが・・・
$100、$250、$500、$1000、$OtherAmount(入力)
1万円からがいいな。というご希望のようです。
頑張って働きます。
(反省、今日の現場の寄付で、行き先は異なりますがご理解ください・・・)
Breast Cancer Research Foundation | BCRF
また姫路でピンクリボン活動をされている団体
「ピンクリボンひめじ」さんへはチャリティーグッツ経由でも活動に参加できます。
例えば「しろまるひめピンクリボンバッジ」とかいかがでしょうか?
個人的に以前、購入させていただきました。
※画像は弊サイト撮影オリジナルですが、
「ピンクリボンひめじ」さんが透かしを入れておられますので、
デザイン保護の意味で透かしを入れています。
広告投影すればいいのになぁと思うこの頃
個人的には、年数回のカラーライトアップイベントで、
姫路城の大天守の2層目壁辺りをターゲットにして、プロジェクターを常設しておけば、
イベント時に数分おきに、協賛企業の広告が表示できたりするのになと思ったりします。
「私達はこの活動を応援しています」という風に。
そうなれば、NPOなどの団体もイベント開催が少しでも楽になると思うのですが。
文化財法とか絡んでくるんですかね。
たぶん、前例がないとか、文化財にけしからん。的な心情的なものだと思うんですけど。
もっと言えば、イベント以外の時の平時も、
夜間、文化財保護を目的として、
1時間に5分程度で広告を表示してもいいと思うんですよね。
次の50年(残47年)後の改修費用を、
そうやって毎年こつこつと集めていけば、いざ!という時に困らなかったり、
地震で一部が崩れても、その補てんに使えたりしていいと思うんですよね。
だって、HAKUAでいい感じに文字表示できていたでしょう?
あとは、どういう風に企業ロゴ表示するか?ってデザインの問題と、
備前丸(か、二の丸・三の丸)に常設プロジェクターを設置できるか?
ってことだけじゃないかと思うのです。
これができれば企業ロゴも表示できるよね^^
既存サーチライトのシステム制御化は必須
ただ、通常のライトアップ用サーチライト(白色)を、
実際には、プロジェクション広告のタイミングだけ、
全消灯してスクリーン(壁面)を暗くする必要があり、
プロジェクターの光だけで南面のライトアップが必要になります。
となると、南面に投影するサーチライトが、
水銀灯の様な点灯・消灯を繰り返すことに不向きな場合は難しい事になります。
今後「全灯LED化(色変更可能)」を計画される予定があるようであれば、
点灯・消灯のプログラム制御が可能なインターフェイスを備えて、
別途、プロジェクターと連携したライトアップができると実現しやすいかなと思います。
遅かれ早かれ、サーチライトのLED化(多色対応)はされる事でしょうし、
年数回の色変更も、パソコン画面から色を選ぶだけで自由に変えられる時がくるのでしょう。
これができれば、LGBT7色カラーも実現可能ですね^^
時間と共に色が少しずつ変わる演出もできると面白いですね。
そこから、もう一歩、広告やメッセージ表示など、
プロジェクターによる告知が利用できるといいのではないかと思います。
災害情報の告知にこのキャンバス(姫路城壁面)を使えばいい
例えば夜間限定にはなりますが、
台風○○号接近中に伴い「避難勧告」発令中!
速やかに避難所への避難をお勧めします。(姫路市)
など、姫路城の2層目に表示することも出来るでしょう。
防災無線は大雨・暴風下ではあまり聞えなかったり、
視覚を併用した告知に姫路城が利用できるとしたら、
少なくとも、姫路城周辺・駅前などのユーザーへの情報提供になるものと思います。
まず「防災・減災の観点からシステムの導入」を行って、
プロジェクター文字表示(システム的には画像も可能)で、告知する運用を行って、
壁面表示が定着した頃に、各イベントへの二次利用をしたり、
文化財保護の協賛企業のロゴを表示したりすればいいと思います。
小さく産んで、大きく育てる。ってやつですね^^
防災・減災目的なら議会予算も通るのでは?
通常運用時はシステムの稼働確認を兼ねて、
夜1時間に一回、現在時刻を表示するとか、ですかね。
そこでうまく表示できなければ、メンテナンスをするといった運用かと。
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