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『東曲輪』|村翁夜話集所収姫路城門櫓明細書|第一冊・村翁夜話集

「村翁夜話集」は播磨地方の郷土史で近世播磨の地域社会を知る上で欠かせない
基礎的な情報を提供してくれる書物であると言われます。
しかしながら平文で多くの櫓が書かれ、どの部分を示して書いているのかが、
パッと見で分かりにくいという問題があると共に、現在の呼名とは異なっている事が多くあります。
ここでは『東曲輪』の部分を抜粋してご紹介します。

 

『東曲輪』|村翁夜話集所収姫路城門櫓明細書|第一冊・村翁夜話集

「村翁夜話集」では以下のように書かれています。

管理 現存 現名称 重層 村翁夜話名 村翁夜話集原文 エリア 桁行 桁行(m:参考) 梁行 梁行(m:参考) 備考
72現存ちの門-ちノ冠木御門とノ御門内南方 〇ちノ冠木御門 桁行弐間、明四尺一寸、東曲輪二間3.60.0
73現存トの櫓南方土塀-御塀同所北方御塀 五間、東曲輪五間9.10.0
74現存井郭櫓-御多門同所東方御多門 桁行七間半、梁行四間、内二井戸アリ、東曲輪七間半13.6四間7.3内に井戸あり
75現存井郭櫓南方土塀-御塀同所左右御塀 拾三間東曲輪十三間23.60.0
76現存帯の櫓-御多門同所南方御多門 桁行六間半、梁行弐間半、東曲輪六間半11.8二間半4.5
77現存帯の櫓-御多門井戸曲輪入ル上 同所南方御多門 桁行十間、梁行四間一尺、東曲輪十間18.2四間一尺7.6
78現存帯郭櫓-御多門同所南方御多門 桁行拾一間半、梁行三間、東曲輪十一間半20.9三間5.5
79現存帯郭櫓北方土塀-御塀同所左右御塀 拾九間、東曲輪十九間34.50.0
541現存太鼓櫓北方土塀-御塀より分割(御塀として記載)東曲輪0.00.0「村:御多門(83)」に他の塀と合わせて記載。
540現存太鼓櫓南方土塀-御塀より分割(御塀として記載)東曲輪0.00.0「村:御多門(92)」に他の塀と合わせて記載。
506現存帯の櫓-御多門(複数)東曲輪0.00.0複数の御多門「村:御多門(76,77)」を合せて現在の「帯の櫓」と呼ぶ。
510現存旧番所-「井郭櫓」参照東曲輪七間半13.6四間7.3

※明キ:扉開口幅を示す。
※クヽリ:脇戸(潜戸・くぐりど)扉開口幅を示す。
※同断:同じこと
※廿間:二十間
※并:ひょう、へい、あわせる、ならぶ
※厩:うまや(廐)


本一覧は筆者の勉強・調査・後の検索を目的に作成したものであり、その正確性を保証するものではありません。
(出典・抜粋引用)第一冊 村翁夜話集所収「姫路城門櫓明細書」|播磨の地誌 福本勇次著『村翁夜話集』刊行会-平成27年1月25日発行

尚、上記一覧内の「桁行(m:参考)」「梁行(m:参考)」は一尺303mm換算として算出したものであり、イメージしやすくする為の参考値です。
また姫路城内では1間は六尺五寸とする説もあり、1間当たりの当時の寸法は明確ではありません。
昭和の大修理では実寸を元にした尺寸法を定めているようですが、その寸法が分かり次第、参考値を更新します。
現時点は参考値を表示しています。
「御塀」は村翁夜話集において長さ(間数)のみが表示され明確に壁の位置を示していません。
暫定的に対象と思われる壁を推測し割り当て、記載していいます。
「御壁」の現在呼称の壁に対する割り当ても、あくまでも参考とお考えください。

現在の姫路城で各櫓に付けられている名前は、その名称で「国重要文化財」の登録も既に行われています。
現在は重要文化財登録の名称で呼ぶのが、正しい呼び方になるものと思っています。
当サイト管理者は「旧名」で呼ぶことや過去の錯誤を無くすことがしたい訳ではありません。
過去文献の調査時に過去名が必要な場合がある為にご紹介をしているに過ぎません。


「村翁夜話集」の記述を順に古地図に当てはめていくと、以下のように解釈できます。

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東曲輪・井戸曲輪・村翁夜話集所収姫路城門櫓明細の配置

※画像は姫路城・西の丸百間廊下内展示の「播州姫路城図(大絵図)」を撮影。

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『東曲輪』原文抜粋

以下にこの部分の原文抜粋を記載しておきますので、
別途利用される際に、引用されると便利かもしれません。
「第一冊・村翁夜話集|播磨の地誌 福本勇次著『村翁夜話集』刊行会-平成27年1月25日発行」の記載は必須です。

可能であれば、このURLへの発リンクを頂けますとありがたく存じます。

とノ御門内南方 〇ちノ冠木御門 桁行弐間、明四尺二寸、
同所北方御塀 五間、
同所東方御多門 桁行七間半、梁行四間、内二井戸アリ、
同所左右御塀 拾三間
同所南方御多門 桁行十間、梁行四間一尺、
同所南方御多門 桁行拾一間半、梁行三間、
同所左右御塀 拾九間、
一重 同所西ノ方へノ御櫓 桁行五間、梁行弐間四尺五寸、
同続東ノ方曲家 桁行五間、梁行弐間、
同続北ノ方りノ冠木御門 桁行弐間四尺、袖間壱間、明キ八尺弐寸、クヽリ三尺二寸、
同所東ノ方御塀 拾六間、

(引用抜粋)第一冊・村翁夜話集|播磨の地誌 福本勇次著『村翁夜話集』刊行会-平成27年1月25日発行

 

尚、その他のエリアは以下でご確認いただけます。


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公開日:
最終更新日:2018/02/18

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