姫路城内・大天守内では「来た時よりも美しく」
姫路城内に限らず、観光地では「来た時よりも美しく」。
そんな姿勢を「日本人」が率先して実行していくことが、
海外からのお客さんの目にとまり、きっと外国人の人も、
綺麗にしようという気持ちが根付いていくと思うのです。
若いのに偉いな
「若いのに」という言葉はあまり意味はなくて、
ほんと最近は若くても年寄りでも結局は「人となり」なんだなと感じます。
年配のおばちゃんのマナーの悪さも際立つことがありますし、
若ければマナーが悪いなんて、全然言い切れない。
若い方が柔らかく穏やかで、優しい子もたくさんいるなと感じます。
昨日(2015/04/02)にいつものように大天守内に入って、
写真を撮っていると「何撮ってるんですか?」と声を掛けられました。
18才くらいのカップルかなぁといった感じです。
彼女の方が話しかけてくれました。
姫路城の新しくなったパンフレットの隅には、
「Check!隠れ見どころ」として「埋木」と「刻み番付」が紹介されています。
※パンフレット右上参照のこと
この刻み番付は、千鳥破風の内部天井部分の棟木に、
文字が彫られていて、部材の使用場所を示しているとされています。
こんな感じの文字です。登閣したときちゃんと見ました?
その天井の文字を、
おかしな態勢で写真を撮っているおっさんが居るのですから、
気になっても仕方ないですね。目立ってるでしょうし。
棟木の部分の文字を撮ってるなんて話をちょこっとして、
「ふーん」って「パンフレット持ってると観にくいから見てなかったー」
そんな会話だけを少し交わしつつ、別々にそのまま大天守に登閣。
帰りの下り階段でその話しかけてくれた彼女が、
下り階段に手を付きながら降りている途中、何かを拾い歩いています。
「あめちゃんの空袋」を数枚
「若いのにえらいなぁ」と階段の上から声を掛けると、
「目について、気になっちゃうから」と。
当たり前かのような反応。
素敵!
天守内はあまりゴミは落ちていません。
案内員さんがちょくちょく拾っておられるのでしょう。
ですが、今日のように多い日はそうした落し物もちらほら。
自分も「あめちゃんの空袋」を見つけて拾いましたし、
それでも結構落ちてるもんなんですよね。
(落とし主が、日本人か外国人か判断はできません)
こんな風に、ゴミ箱までのちょっとの道のりを、
拾ったゴミと一緒に歩いてくれて、捨ててくれるだけで、
施設も街ももっと綺麗になるはずですよね。
そんな気持ちのいい彼女に出会えていい日だった。
教えることが違うだろ・・・と。
姫路城内を散策していると、まぁいろんな人に出会います。
子供が落ちているものを素直に拾おうとすると、
「だめでしょ、そこに置いておきなさい」
落し物に見えるものも、ゴミも同じ対応。
落し物なら管理事務所に届けてあげれば、
あとから電話で落とし主が確認できるかもしれませんし、
ゴミならそこのゴミ箱に捨てるなりできる。
「そこに置いておく」という対応は何もするなと言っています。
そうした落し物かゴミが落ちていた時に、
子供に教えることは、
どこかに届ける
または率先して拾ってゴミ箱に入れる
どちらかだと思うのです。
そんな風な教育しかできないと、
先ほどの素敵な彼女のようには育たないな・・・と。
子が子なら、親も親とはよく言ったものです。
まず自分の子から、ちゃんと落ちているものがあったら、
どうするべきなのかを、自分なりにしっかり考えさせて、
自分で正しい行動ができるように教えていきたい、そう思いました。
周囲に流されることなく、
自分としての解を持てる、導けるそんな芯のある人になって欲しい。
そう思った一件でした。
結構落ちているものが、入城時に渡される城内パンフレット。
おそらくポケットから落ちたりしたものだとは思います。
以前、子供が拾おうとしていたのに、
親がスルーさせるのを見たのは、城内パンフレットでした。
寿司の形をした消しゴムが落ちていた時もありました。
届けるか、捨てるかの判断は迷いますが、
何もしないというのは、教えることとしてはどうなんでしょうね。
現在は花見シーズンということもあります。
できれば、落ちているゴミがあったら、
ゴミステーションが設けられていますので、
そちらまで持って行って、捨て合いませんか。
毎日15,000人のゴミ拾いキャンペーン
登閣者15,000人が一人一つのゴミを拾ったら、
おそらく拾えるゴミさえもなくなっていると思います。
そんな綺麗な姫路城で、海外からの観光客の皆さんをお迎えしませんか。
捨てる人を見て「チッ」ではなく、
代わりに拾ってあげられるくらいに寛大になりたいと思います。
「来た時よりも美しく」大切な心がけだと思います。
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