IBD(炎症性腸疾患 患者会)姫路さんが紫ライトアップの経緯をご紹介されていました(姫路城)

2018/5/19(土)に初開催が予定されている「姫路城紫ライトアップ」イベントは、
情報が少なく実際のところどのような開催になるのか分かりにくい部分があります。
IBD(炎症性腸疾患患者会)姫路さんのブログには、
イベント開催までのちょっとしたお話が紹介されています。
紫という初開催の色が見られることはIBDさんのご尽力の賜物です。

IBD(炎症性腸疾患患者会)姫路さんが姫路城ライトアップのご苦労が垣間見える

2018/5/19(土)開催が予定されている紫色の姫路城ライトアップイベント。
開催概要については以下でご紹介いたしましたが、
IBD姫路さんのブログでは本開催が行われるまでの経緯などが紹介されていて、
企画・運営はいろいろと内情があるのだなと知る事ができ面白いと思いました。

2018/02/02の投稿から始まるこのブログでは、
姫路城をライトアップしたいと思い立った原点の記述があります。

2018/2/2: World IBD Day 姫路城ライトアッププロジェクト

姫路城のライトアップがしたいです

現在姫路城は4/2自閉症啓発デー、9/21世界アルツハイマーデー、10/1ピンクリボンデー(乳癌啓発)、11/14世界糖尿病デーの4回、通常とはことなる色付きのライトアップを行っています。

姫路ＩＢＤの会員のご家族に、世界アルツハイマーデーの姫路城ライトアップの実行委員会に参加されている方がいらっしゃいまして、「ＩＢＤもライトアップしたいなぁ」という雑談から、「ＩＢＤもやれば？やり方教えて貰えるよ」と、わりと軽いノリで、Worid IBD Day姫路城ライトアッププロジェクトが始まりました。（中略）

そして日本を代表するランドマークとなれば、城ですよ。
ピラミッドに対抗できるのは姫路城くらいですよ。
もう姫路城がライトアップするしかないじゃない。

(抜粋引用)　姫路城のライトアップがしたいです | World IBD Day 姫路城ライトアッププロジェクト
(Evernote)　アーカイブリンク

ピラミッドに対抗して、姫路城の紫ライトアップに繋がったとは実に面白い発想です。

記事にあるように既にブルーライトアップのご経験のある方が、
IBD会員のご家族におられたことから、事がスムーズに運んだようです。

世界アルツハイマーデーの姫路城ライトアップの実行委員会に参加されている方がいらっしゃいまして、「ＩＢＤもライトアップしたいなぁ」という雑談から、「ＩＢＤもやれば？やり方教えて貰えるよ」と、わりと軽いノリで、Worid IBD Day姫路城ライトアッププロジェクトが始まりました。

と言っても、お役所への申請事は楽なハズはないのだが・・・

2018/2/26: World IBD Day 姫路城ライトアッププロジェクト

姫路城のライトアップの申請

姫路城のライトアップを申し込む場合、どこへ話を持っていけば良いのか？
姫路フィルムコミッションや、コンベンションセンターや、姫路市観光課かと思いきや、実は姫路市保健所の予防課が担当になっている。

現在の所、病気関係のイベントでしか話を受けておらず、一般企業や普通のイベントではライトアップの話を受けてくれないそうだ。（中略）

管理事務所の係長さんにプロジェクトの説明を行う。
「日本で初めてのライトアップ」「コロッセオやピサの斜塔もやってる」という話に、非常に反応が良い。
「じゃあ姫路城もやらないとなぁ」うん、まぁ、そうよね。
私もそう思う。（以下略）

(抜粋引用)　姫路城のライトアップの申請 | World IBD Day 姫路城ライトアッププロジェクト
(Evernote)　アーカイブリンク

どうやらとんとん拍子に話が進んでいったとは驚きです。
まぁ日本初開催のIBDライトアップが姫路城というのは、やっぱり光栄なことですよね。

しかし自閉症(青)、認知症(橙)、乳がん検診(ピンク)、糖尿病(青)と、
病気への認知を深めるための啓発活動でしかライトアップされていないなぁと、
常々思っていましたが、病気関係イベントしか受けていないという事情があったのですね。

そういう意味ではグランドオープン直後の
HAKUAプロジェクションマッピングは非常にレアだったことが分かります。

その後は実際に作成されたフィルター300枚についての話が紹介されています。

2018/3/30: World IBD Day 姫路城ライトアッププロジェクト

ライトアップ用の紫のフィルター

姫路城のライトアップを請け負ってる会社から、「カラーフィルターのサンプルができたので、管理事務所に渡してあります」という連絡が入った。
サンプルを2つ作ったので、どっちが良いか決めて欲しいとのことだった。（中略）

ちなみにこのフィルターを300枚くらい作って、灯体につけていくらしい。

「大阪城とかだとＬＥＤだから、もっと簡単に色が変えれて安いらしい」と管理事務所の人が言っていた。
やはり大阪城はライバルらしい。

(引用)　ライトアップ用の紫のフィルター | World IBD Day 姫路城ライトアッププロジェクト
(Evernote)　アーカイブリンク

ライトアップ費用はクラウドファンディング

ブログでは紹介されていませんでしたが、
このライトアップの費用はクラウドファンディングによって資金が集められています。

内訳を見ていくと、

資金使途とリターンのご案内

第一目標は30万円ですが、購入する備品は来年以降も利用できるようにいたします。

第二目標として60万円を目指しますので、ご支援のほどよろしくお願いします。

●姫路城ライトアップ用資材制作費 320,000円
●取り付け人件費 140,000円
●取り付け諸経費(税込) 100,980円
●配布チラシ・粗品等 90,000円

必要金額合計: 650,980 円

(引用)　World IBD Day 姫路城ライトアッププロジェクト！（トキ＠オペ済みＵＣ） – クラウドファンディング Readyfor (レディーフォー)
（Evernote）　アーカイブリンク

姫路城の夜間照明（279灯）に紫色のカラーフィルターを装着するという目標から、
300枚のフィルターを制作して、32万円・・・。
取り付けを委託して14万円と10万円、約24万円。

申請云々のみならず、やはりオレンジライトアップ(認知症)の時と
同じくらいの予算はかかっているようです。

やっぱりこの位は集めないと実現ができないという事なのですね。

• 

  【開催】オレンジライトアップ姫路城　2016/09/21は必見！オレンジ色は初！

支援総額 639,000円

資金の使途

目標金額の内訳（資金使途）
・姫路城ライトアップ機材制作費：540,000円
・手数料（税込）：99,144円

また、目標額を超過した際には、ライトアップに合わせたセミナーや講演など、より効果的な認知症啓発活動に充てさせて頂きます。また啓発用のパンフレット・リーフ・ステッカー・キャラクターなどの作成費、認知症のファミリーケアや啓発・研修・広報活動など「ひめじ　おれんち゛プロジェクト」趣旨に沿った内容に使用させて頂きます。

2018/5/19(土)姫路城を見上げて紫色なのはご尽力の賜物

まさにこれに尽きます。

こうしたご努力あっての「姫路城が紫だー！」という喜びを与えてくださっています。

「潰瘍性大腸炎・クローン病の啓発」を目的として行われています。

「IBD」とは

Inflammatory Bowel Disease(炎症性腸疾患)
IBDとはInflammatory Bowel Disease-炎症性腸疾患-の略で、潰瘍性大腸炎(UC：Ulcerative Colitis)やクローン病(CD：Crohn’s　Disease)といった難治性の腸疾患のグループをさします。炎症性腸疾患は元々は欧米に多い病気でしたが、最近では、日本の生活スタイルの欧米化に伴い、若い年代を中心に患者数が急増してきています。UC・CDともに完治することは無く、何度も再燃（症状が出ること）を繰り返す為に厚生労働省の特定疾患（難病）に指定されています。

(引用)　姫路IBD　炎症性腸疾患患者会
(Evernote)　アーカイブリンク

「潰瘍性大腸炎」という聴き慣れない病名ですが、
大腸の炎症が主で、病変が広がっていくという難治性の病気という事です。

2. 潰瘍性大腸炎とは

潰瘍性大腸炎は大腸の粘膜（最も内側の層）にびらんや潰瘍ができる大腸の炎症性疾患です。特徴的な症状としては、下血を伴うまたは伴わない下痢とよく起こる腹痛です。病変は直腸から連続的に、そして上行性（口側）に広がる性質があり、最大で直腸から結腸全体に拡がります。この病気は病変の拡がりや経過などにより下記のように分類されます。

1. 病変の拡がりによる分類：全大腸炎、左側大腸炎、直腸炎
2. 病期の分類：活動期、寛解期
3. 重症度による分類：軽症、中等症、重症、激症
4. 臨床経過による分類：再燃寛解型、慢性持続型、急性激症型、初回発作型

（引用）難病情報センター | 潰瘍性大腸炎（指定難病９７）
（関連）難病情報センター | クローン病（指定難病９６）

「潰瘍性大腸炎」も「クローン病」も内臓系の病気という事から、
外見上は病気を患っておられるのかが判断しにくいのでしょう。

患者さんは内に抱えた病気と孤独に戦っていく必要があることは容易に想像ができます。
こうした病気を抱えつつも、周囲の理解が広まって、
病気と付き合いながら社会進出ができるような環境が整っていくといいと思います。

姫路城カラーの今後は？

年々、ライトアップのカラーが増えていく姫路城ですが、
疾病等によって様々なイメージカラーが定められています。

この外にもあることと思いますが、挙げていくとこのような感じになります。

（表は参考）

未実施色のものとしては

「小児がん」のゴールド（実質は黄色か？）

「精神疾患」のシルバー（白色照明と区別が・・・）

と、シンボルカラーは使い果たしている感はありますが、
まだ新しい色が登場する可能性もありそうです。

赤　橙　黄　緑　青　藍　紫　＋桃

藍色は青としても、赤、黄色、緑　を、
シンボルカラーに採用しているNPOさんは企画するにはチャンスかもしれませんね。

自閉症と糖尿病の同じ青シンボルカラーでも開催はしていますので、
色が違う必要はないと思いますけども。

イベント開催概要は以下になります。

ブログはまだ新しく作成されたばかりのようなので、
発リンクで少しでも評価が上がればいいなと思って記事としてリンクしてます。
微力ですが、何かのお役に立ちますと幸いです。

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