姫路城大天守修理見学施設「天空の白鷺」が閉館
2017/12/20
姫路城の大改修工事も終盤となり、これまで改修工事を見ることができた施設、
「天空の白鷺」が平成26年(2014年)1月15日に閉館してしまいました。
実際に来てみた方もいらっしゃるとは思いますが、
来ることができなかった方の為にも、当時の施設内の写真をご紹介しておきます。
はじめに
姫路城の改修工事もあと一年となって、いよいよ終盤です。
2014/04/03現在では、城を覆っていた大屋根の解体工事が始まっています。
それに伴って「天空の白鷺」も閉館しています。
今では貴重な写真となってしまいましたので、ご紹介しておきます。
その為、以前のようにエレベータで昇って、
姫路城を間近で見ることはできなくなってしまいました。
あとは、改修工事の完了を待つのみです。
天空の白鷺
天空の白鷺とは改修工事で姫路城を覆っている構造物内に設けられた見学施設でした。
これまで姫路城はこうした覆いがされた状態で外からはその姿を見ることができませんでした。
本当に大きな構造物で覆っているのがわかると思います。
近くによってみると、壁面に描かれた姫路城の大きさがなんとなくわかります。
覆いの真下に「天空の白鷺」の入り口とチケットカウンターがありました。
「天空の白鷺」に昇ると、直下が見渡せます。
姫路駅方面を見渡すと「苦しゅうない」な見晴です。
「人がごみのようだー(ムスカ風)」とでも言いたくなる高さです。
「天空の白鷺」では、屋根の漆喰工程や構造のサンプルを見ることができます。
このサンプルが実際に天守の大屋根になると、このスケールです。
曲線が本当に美しいと思います。
一段下がった屋根も1フロア降りると、見ることができました。
こちらも非常に綺麗に仕上げられています。
こうした仕上げが次の代の改修まで風雨に耐えていくのだと思うと、1時代の中に自分がいるのだと実感します。
次の改修にはおそらく生きていないのだろうなと・・・。
屋根同様に、壁も漆喰仕上げになっています。
壁も漆喰作業の工程が見れるようになっています。
姫路城の模型と改修工事の覆いを模型にしたものが展示されていました。
屋根部分の瓦葺工程の模型です。
職人が作業している風景が模型になっています。
この辺のクオリティーはどこか江戸東京博物館の常設展のような雰囲気です。
模型とはいえ、美しさが伝わってきます。
個人的にはこの全体模型が欲しい。
キットにして売ってくれないだろうか・・・。製作期間1年くらいはかかりそうな印象ですが。
さて、こんな感じで「天空の白鷺」の見学施設では、
姫路城の改修工事の様子を見ることができるようになっていました。
「天空の白鷺」閉館と現在
そんな「天空の白鷺」ですが、現在では閉館し解体工事が始まっています。
覆いがなくなって少しずつ、城の外観が見えてきています。
この桜の季節にもう少し城が見えていたら、格別だっただろうなと思います。
2014/04/03の姫路城の桜の様子は、以下でご紹介しています。
以下の投稿では解体が進んで、
ちらっとだけ姫路城が望遠で寄ってみると見えているのがわかりますよ。
関連情報
姫路城改修工事については、以下で毎週の進捗状況が確認できるようになっています。
姫路市|今週の姫路城(26年3月31日現在)姫路城の改修工事の概要等についても姫路市HPにて確認ができます。
姫路市|姫路城大天守保存修理工事について
2015/06/01追記
その後、瓦がすべて下された画像をUPされておられる方がいましたので、
出典引用明記のうえご紹介します。
(出展)Taroh Yamamoto 氏|on Google+
https://plus.google.com/108879309958780894065/posts/QoPs9Wb7oeX
瓦が一切乗っていない姿もなかなか見れるものではありませんので、
とても貴重ですね。
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