剣酢漿草(けんかたばみ)の鬼瓦
姫路城内には特徴的なデザインの鬼瓦が紛れています。
姫路城の天守登閣ルート内の「油壁/姥が石」を、
見ることができる「北腰曲輪」に「剣酢漿草の鬼瓦」があります。
見上げれば見える近い位置にありますが、意外と誰も見ないでスルーされています。
ここでは「剣酢漿草の鬼瓦」についてご紹介します。
概要(見出し)
剣酢漿草(けんかたばみ)の鬼瓦
「剣酢漿草紋」は家紋として存在する紋章です。
姫路城主で言えば「酒井家」の紋とされているものになります。
城内では頻繁に見かけますので珍しいものではありませんがご紹介します。
「北腰曲輪」から「剣酢漿草の鬼瓦」を狙う
「剣酢漿草の鬼瓦」は大天守の北側「北腰曲輪」と呼ばれるエリアの中央にある、
「ハの渡櫓」の上にあります。
登閣ルート上の「ほの門」を潜った「油壁/姥が石」が見られるエリアです。
※写真、正面が「ハの渡櫓」
近づいて見上げてみれば「剣酢漿草紋」が鬼瓦に描かれています。
多少剥離している部分はありますが、しっかりと状態を留めて綺麗な状態にあります。
ちなみにこの場所の奥の方にある「ホの櫓」の大棟には、
「五三桐」の立体造形鬼瓦があります。
また同じ「ホの櫓」の南側降棟の下端にはもうひとつ「剣酢漿草の鬼瓦」と、
「右離れ立葵の鬼瓦」が見えます。
※かなりズームしないと見えません。
「剣酢漿草紋鬼瓦」は展示品もあります
大天守内覧を終えて、小天守エリアに入ってくると「ロの渡櫓(国宝)」の内部に、
鬼瓦などが展示され紹介されています。
そこにも「剣酢漿草の鬼瓦」が展示されています。
No.12 剣酢漿草紋鬼瓦 大天守四重南千鳥東降棟
紋は酒井家の剣酢漿草紋です。葺かれていた建物の記録はありませんが、おそらく大天守の四重屋根でしょう。左側面には「瓦大工大古瀬市左衛門義種造之」、右側面は一部欠損がありますが「未八月 日」とヘラ書きの銘があります。大古瀬氏は、城下の龍野町で営業していた瓦師です。大古瀬義種の作例が確認できる期間で未年は寛政11年(1799〔225 年前〕)、文化8年(1811〔213 年前〕)の2年です。いずれかの時期に製作されたものでしょう。
以下が展示の「剣酢漿草の鬼瓦」です。
200年近い年月を経てもこれだけの状態を保って残っているのはすごいなと思います。
ちなみに上記で出てきている「大天守四重南千鳥東降棟」は、
大天守を南側から見て、この位置で屋根の勾配に沿って流れる棟の端面を示しています。
丁度、この終端にあったと想定されるという事です。
現在の瓦を撮影したいところではありますが、かなり難しい位置になりますので・・・いつか。。。
「ハの渡櫓」の「剣酢漿草の鬼瓦」も立ち位置を変えれば結構いいアングルでの撮影が可能です。
「大天守3階」から乾小天守の「剣酢漿草の鬼瓦」を狙う
帰りのルートになりますが、
大天守に登閣し降閣途中の天守内3階の窓から周りの櫓などを覗き見ることができます。
以下は北側の窓から「乾小天守」を見ています。
「乾小天守」の大棟の南側の鬼瓦は「剣酢漿草の鬼瓦」になっています。
格子窓の幅がカツカツですが、ズームで確認する事はできます。
「大天守3階」から西小天守の「剣酢漿草の鬼瓦」を狙う
同じく大天守3階の南西位置の窓からは西小天守を覗くことができます。
こちらは正面に近いアングルになりますので、比較的容易に見られます。
こちらも大棟の東側の鬼瓦は「剣酢漿草の鬼瓦」になっています。
距離が比較的近く撮りやすい事と思います。
「剣酢漿草の鬼瓦」を作品として撮りたいなら、ここがベストビューかもしれません。
その他の姫路城内でみられる鬼瓦
姫路城内の鬼瓦には特徴的なデザインが何種類かありますが、
気になるようでしたら以下のデザインの鬼瓦も探してみると面白いかもしれません。
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