方角別に見る
姫路市民への公募にて平成6年(1994年)行われた世界遺産姫路城十景。
選定から20年、平成の大改修を2015年3月に終える節目に、
改めて「世界遺産姫路城十景」を回って確かめようと思い立ちました。
ここでは「姫路城十景」を大天守から見た方角別でご紹介します。
概要(見出し)
十景の全ポイント
以下に世界遺産姫路城十景の全ポイントを地図に落としています。
それぞれのポイントが姫路城の大天守からどのくらいの距離があるのかも、
直線距離で示しています。
地図
方角別の姫路城十景分類
大まかに方角で分類しています。
方角 | アイコン | スポット名 |
---|---|---|
北 | - | 北方向に十景はありません |
北東 | ⑤シロトピア記念公園(ふるさとの森) | |
⑩増位山(白国増位線のポケットパーク) | ||
東 | ④美術館(前庭) | |
南東 | ③城見台公園 | |
南 | ②三の丸広場 | |
①大手前通り(JR姫路駅前) | ||
南西 | ⑨手柄山(緑の相談所広場) | |
西 | ⑦景福寺公園 | |
⑧名古山霊園高台 | ||
北西 | ⑥男山配水池公園(山頂) |
およその方角
十景を方角別にみる
一言に方角で見るといっても、
実のところ姫路城は少し南西に向いて立っています。
その為、大手前の姫路駅向き(A)が姫路城の正面になっています。
※正面に駅を作ったものと思われますが。
方角が西あってもそれは姫路城のまっすく西を示すわけではありません。
北
姫路城の北側に当たる位置には姫路城十景は登録されていません。
ですが、やや北西に位置するシロトピア記念公園は、
南西に向いた姫路城を北側からの正面で見ることができます。
北東
⑤シロトピア記念公園(ふるさとの森)
シロトピア記念公園は姫路城の北西に位置する十景スポットです。
北西ですが姫路城の北側正面に位置したポイントからの撮影が行えます。
⑩増位山(白国増位線のポケットパーク)
増位山からの眺望は姫路城から見て北東に位置しています。
距離が遠いためはっきりとした姫路城が見られる天候に出逢えることは稀ですが、
もし空気が澄んでいる日であれば遠景で姫路城の北側のほぼ正面を望めます。
東
④美術館(前庭)
美術館から見た姫路城はほぼ東面の正面になります。
姫路城は南北面がどっしりとしたデザインになっており、
東西面はすっきりとシャープな細身のデザインになっています。
東西面の姫路城を間近に見られるスポットとして美術館前は魅力的です。
なお、西面のほぼ正面でみられるスポットに、
名古山霊園高台がありますが、こちらは距離がありますので東面がお勧めです。
南東
③城見台公園
城見台公園は姫路城を南東側から望めるスポットです。
南西面から見上げることが多い姫路城ですが、
南東面からのフォルムも綺麗です。
午後の光ではこの南東面からのビューは、
東側に影が落ち、姫路城がより立体的に感じられます。
南
②三の丸広場
三の丸広場は姫路城のエリア内で姫路城の南面を正面に捉えることができます。
少し西に向いた姫路城ですが、
三の丸広場からは姫路城に向かって正面に位置していますので、
終日安定した姿を望むことができます。
角度が付きにくいのでフラットな印象の写真になりますが、
頻繁に通る場所になりますので、
様々な時間帯の顔を気軽に見られる代表的なスポットです。
①大手前通り(JR姫路駅前)
大手前通りも姫路城の南面を正面に捉えることができ、
駅から直結の姫路城十景スポットです。
城見台に登れば駅前の車両や街灯などを避けた撮影が可能です。
南西
⑨手柄山(緑の相談所広場)
手柄山は南西方向からの姫路城を遠景で見られるスポットです。
南西方向は城郭内の様々な場所から見上げられて、
もっとも一般的な姫路城撮影アングルです。
その一般的なアングルを遠景から収めることができ、
姫路市街の近代的な風景に、歴史的な姫路城を収めることもできます。
何より、市街地の夜景とライトアップされた姫路城が美しいスポットです。
西
⑦景福寺公園
景福寺公園はほぼ西に位置する高台です。
ほぼ西ですが、角度的には南西のアングルになります。
南西から西の丸櫓群を大天守の前に横たえて、
姫路城の広大さを表現できる撮影スポットです。
⑧名古山霊園高台
名古山霊苑の高台から姫路城を望むと、
姫路城の西面をほぼ正面に捉えることができます。
ただ、距離がありますので寄って撮影する必要があり、
かつ好天に恵まれた撮影条件が必要と言えます。
東西面のスマートな姫路城を撮影するにはお勧めのスポットです。
北西
⑥男山配水池公園(山頂)
最後になりましたが、
この北西からの姫路城を撮影できる男山配水池公園が一番お勧めです。
北西から小天守のすべてと大天守を一緒に撮影することができ、
撮影時間帯も午後の光が綺麗なので、気軽に撮影が行えます。
運が良ければ夕日に染まった姫路城の撮影などが楽しめるポイントです。
360°どこから見ても美しい
姫路城の写真と言うと南東方向から見上げたアングルで、
三国掘からの撮影が一般的です。
石垣と大天守が迫力あるアングルで撮影できます。
このアングルはこのアングルで魅力的ですが、
すこし距離を取って姫路城を眺めてみると、どっしりとした安定感が感じられます。
様々な方向からの姫路城はどれも立体的でリズミカルなデザインです。
1方向からだけでなく、
違った方向から眺める姫路城もまた楽しみ方の一つだと思います。
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