標高が高い順に見る
姫路市民への公募にて平成6年(1994年)行われた世界遺産姫路城十景。
選定から20年、平成の大改修を2015年3月に終える節目に、
改めて「世界遺産姫路城十景」を回って確かめようと思い立ちました。
ここでは「姫路城十景」を十景の各ポイントの標高順にご紹介します。
姫路城は大天守の高さが海抜91.9m(*1)でそびえ立っています。
姫山の高さは45.6m、天守台の高さが14.8m、大天守の高さが31.5mあります。
その為、姫路城の撮影となると、
どうしても見上げたアングルによる撮影が多くなります。
ですが、高台から望むことでより水平に近いアングルで、
街にそびえ立つ姫路城の存在感を強調した撮影ができるようになります。
ここではそんな世界遺産姫路城十景から標高の高い順でご紹介します。
概要(見出し)
十景の全ポイント
以下に世界遺産姫路城十景の全ポイントを地図に落としています。
それぞれのポイントが姫路城の大天守からどのくらいの距離があるのかも、
直線距離で示しています。
地図
標高順
アイコン | 世界遺産姫路城十景スポット | 標高(m) |
---|---|---|
⑩増位山(白国増位線のポケットパーク) | 84.6 | |
⑥男山配水池公園(山頂) | 57.1 | |
⑧名古山霊園高台 | 45.4 | |
⑨手柄山(緑の相談所広場) | 42.2 | |
⑦景福寺公園 | 34.1 | |
⑤シロトピア記念公園(ふるさとの森) | 17.1 | |
③城見台公園 | 16.4 | |
④美術館(前庭) | 15.9 | |
②三の丸広場 | 14.8 | |
①大手前通り(JR姫路駅前) | 11.8 |
標高が高い順に見る
⑩増位山(白国増位線のポケットパーク)
場所は姫路城から北東に位置する増位山にあります。
増位山は標高が高い場所ではあります。
ただ、姫路城までの距離も非常に遠い場所でもあります。
最近は空気の澄んだ日が少なく、遠景の撮影ではどうしても霞んでしまいます。
山間から見える姫路城は美しくはありますが、
姫路城の撮影を目的とした場合には少し物足りない立地かもしれません。
直線距離では大天守まで、約3.36kmあります。
標高は約84.6mです。
⑥男山配水池公園(山頂)
場所は姫路城の北西に位置し、
姫路城から比較的に近い立地であるにも関わらず、
他のポイントよりも標高が高く姫路城の撮影に適した場所です。
ただ、この標高は階段で登ります。
階段は198段あります。
足腰の調子のいい時に行かれることをお勧めします。
直線距離では大天守まで、約482mあります。
標高は約57.1mです。
⑧名古山霊園高台
場所は姫路城をほぼ真横(西側)から望むことができる立地で、
気軽に車で行くことができる高台です。
距離は比較的ありますので、
250mmを超える望遠レンズがあるとより迫力ある写真が撮れると思います。
ただ、周りは名の通り、墓地になります。
日中であればあまり意識することもないかもしれませんが、
夜間はちょっと抵抗があるかもしれません。
私自身、まだ夜景撮影にチャレンジしていないポイントです。
⑨手柄山(緑の相談所広場)
場所は姫路城の南西にあたる位置で距離がありますが、
他のポイントよりも方角が南に位置し、
姫路城と姫路市街を一望することができる立地です。
近代的なビル群と歴史的な姫路城を同時に楽しめる撮影スポットです。
ビル群の明かりを一緒に撮影した夜景では街と姫路城が美しく輝きます。
直線距離では大天守まで、約2520m(2.5km)あります。
標高は約42.2mです。
⑦景福寺公園
場所は姫路城の南西に位置して近い距離にあり、
西の丸の櫓群を間近に大天守の迫力を感じることができます。
車いす(要介助者)やベビーカーなどがあっても、
スロープを利用して登ることができる小丘です。
※一部、急な坂があります、後ろ向きでゆっくり降ります。
直線距離では大天守まで、約733mあります。
標高は約34.1mです。
⑤シロトピア記念公園(ふるさとの森)
シロトピア記念公園はほぼ平地で標高はほとんどないに等しいですが、
姫路城を北側からゆったりと眺められる公園です。
また、県立歴史博物館(丹下健三氏作)には、
姫路城を建物に映してみることができるマジックミラーが設けられています。
北側では木々が多く城が見にくくなりがちですが、
鏡(マジックミラー)に映すと木々を避け、姫路城を眺めることができます。
直線距離では大天守まで、約284mあります。
標高は約17.1mです。
③城見台公園
場所は大手前公園の北に位置する小さな公園で、
姫路城を見るためのちょっとした高台が設置されています。
標高はあまりありませんが、姫路城を右斜めから見られるポイントです。
姫路市立動物園の木々がうっそうとして、
石垣までは確認することができませんが、
姫路城と空のコントラストを楽しめるポイントです。
直線距離では大天守まで、約446mあります。
標高は約16.4mです。
④美術館(前庭)
姫路市立美術館も標高はありませんが、
姫路城を東側からみられるポイントです。
ちょうど名古山の反対側に位置するポイントです。
姫路市立美術館の赤レンガと白漆喰のコントラストが美しいポイントです。
直線距離では大天守まで、約291mあります。
標高は約15.9mです。
②三の丸広場
場所は姫路城エリア内の広場で間近に姫路城を見られる基本スポットです。
標高はほとんどありません。
広場内は観光客が多くいますので、
姫路城を見上げて撮影することで人の映り込みを避けて撮れます。
ここには世界遺産碑がありますが、記念撮影ではまず他の人が一緒に映り込みます。
もし記念撮影をされるなら、朝の7時台がお勧めです。
直線距離では大天守まで、約350mあります。
標高は約14.8mです。
①大手前通り(JR姫路駅前)
場所は「JR姫路駅・北口」を出てすぐの2Fの城見台です。
標高は2Fなので他のポイントよりもすこし高くなるかと思います。
距離は近いはずなのですが、感覚的に意外と遠く感じるポイントです。
おそらく周りにビルが多く立ち並んでいるからかもしれません。
城見台には観光客くらいしか登っていない為、
あまり混みあうことはないと思います。
直線距離では大天守まで、約1.37kmの位置になります。
標高は約11.8mの場所になりますが、2Fなので・・・+5m程度でしょうか。
高い分遠くなりがちに
標高が高いポイントはどうしても姫路城からは離れてしまいます。
ですが、男山配水池公園は人工の高台ですが、
思った以上に標高が高い場所からの撮影が可能です。
姫路城を紹介する写真などでもよくこのポイントが利用されているのが分かります。
ズームで寄って撮影するもよし、
朝日や夕日といったような光の競演を楽しむもよしと、
姫路城撮影のベストスポットだと思います。
階段を昇る元気と気力があればですが。
参考
*1):『世界文化遺産・国宝 姫路城の基礎知識』 姫路市立城郭研究室 による。
公開日:
最終更新日:2014/11/23