普段はどこから撮ればいい?「銀杏の葉の鬼瓦」
姫路城内には特徴的なデザインの鬼瓦が紛れています。
意味があってかなかってか、既にそうしたデザインが採用され存在していますので、
何気なく重要文化財の脇を通っている時に見逃していることも多くあります。
ここでは「銀杏」がモチーフになった「鬼瓦」の見られる場所についてご紹介します。
といっても、ベストビューは普段は入れない「折廻り櫓」から見たアングルです。
ただ、立入禁止になっていますので、普段にどうしても「銀杏の鬼瓦」が見たい場合に向けて書き記します。
普段はどこから撮ればいい?「銀杏の葉の鬼瓦」
まず「銀杏の鬼瓦」についてご紹介しておきます。
「鬼瓦(おにがわら)」は「鬼」の名がついていますが、鬼の鬼面でなくても鬼瓦といいます。
建築用語で軒の端面の雨仕舞(雨の侵入を防ぐ)の為に付けられる瓦を言います。
これが「銀杏の鬼瓦」として姫路城内で紹介されているものです。
これは「井郭櫓」と呼ばれる櫓の屋根で南西部分に取り付けられています。
丁度横に建つ「折廻り櫓」から見ると、いいアングルで観ることができるので、
「折廻り櫓」の内部公開時には見どころとして紹介をされていました。
さて、特別公開であればいいアングルで観られるのですが、
通常では以下のように下から見上げるので、簡単には見えそうにありません。
※撮影許可+脚立なら当然見られることでしょう。(許可が下りれば・・・NHKクラスの権限はいるかな?)
さて以下の記事でもご紹介しましたが、どうしても通常期に見たい。
そう思ったら色んなアングルを探すしかありません。
備前丸(備前門内)から遠く狙ってみてはどうかと思ったところ、
以下のように、どうにも見えそうにありませんでした。
備前丸いっぱい下がって、東の規制線ギリギリまで行っても同じです。
北西側の棟に同じ「銀杏」はないのだろうか?
そこで、ちょっと思ったのが、この「銀杏の鬼瓦」は「井郭櫓」南西の寄棟隅瓦ですが、
「北西」は!?と思いました。
屋根の構造は南北で同じ「入母屋」になっています。
「北側の入母屋部分がもし同じ銀杏だったとしたら、ズームで寄れるじゃないか」です。
大天守に接続する「イの渡櫓(国宝)」の東窓から見下ろしてみます。
こんな風に「井郭櫓」が見えます。
目的の入母屋部分の妻面に沿った「下り棟」の端面を抑えている鬼瓦が目的のものです。
寄ってみると・・・残念「五三桐」の鬼瓦でした。
残念、じゃなくて「五三桐」は皇室から下賜されて使用が許可された時代もあったほど、
格式高い(最高位は「五七桐」とされる)ものなのですが、
姫路城内では「桐」の文様の鬼瓦は山ほどあるので、珍しくないわけです。ご了承を。
ちなみに「入母屋」の隅棟の鬼瓦もまた「五三桐」です。
既知の「銀杏」を狙うしかない現状
北西の案はもろくも崩れ去り、既知の南西の「銀杏の鬼瓦」が唯一のようです。
何としても撮れないか?と、立ち位置を替え、しゃがんだり、立ったりを繰り返し、
もう傍から見たら変なオジサンですよ^^;
で、見えた角度が「備前門の下(中)」からのこの角度です。
特別公開時以外に見ようと思うと、
もうこんな隙間からチラ見するスケベ心の成せるワザ。
ここからはどうしても近寄りたい。
でも近寄ると軒に隠れて見えなくなる。
では手を上に伸ばして、ズームの手振れを抑えつつ・・・悩ましい限り。
NHKの許可証と脚立が欲しいくらい。
で、なんとか現状の機材と根性だけで撮れたのがこの感じです。
上に手を伸ばして、フリーアングルビューのライブビューモニタがついたカメラで、
望遠機能があれば、もっといい撮り方はできると思います。
ぜひ、姫路城に来て「俺なら撮れる」という方チャレンジしてみてください^^
撮ったらぜひ、Twitterででもご連絡してください^^
特別公開のタイミングってやっぱりいいですよね。
見え方がもう、こうだから。
その他の姫路城内でみられる鬼瓦
姫路城内の鬼瓦には特徴的なデザインが何種類かありますが、
気になるようでしたら以下のデザインの鬼瓦も探してみると面白いかもしれません。
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