一階(大天守)
姫路城の1階は天守の周囲の渡り櫓からの出入り口や、
天守台石垣の直下に攻め入った敵に対しての
監視や反撃が行える石落しなどが設けられています。
一階(大天守)
大天守の1階は姫路城の南面から見た場合、
およそ以下のような位置にあたります。
大天守の1階に登ると中程に案内板が設置されています。
2018年夏頃だったと記憶していますが、観覧ルートが逆回りになっています。
姫路城は適宜ルートが変更されますので現地のご指示に従ってください。
※矢印は順路を示します。
「→(青)」は行き(登り・登閣)を示します。
「→(赤)」は帰り(下り・降閣)を示します。
大天守内のルートは予告なく随時変更される場合があります。
内覧時に変更されていた場合には Twitter からご連絡頂けますと幸いです。
案内板
案内板には見どころが紹介されています。
案内板に表示されているQRコードを読み取ると、
スマホでそのフロアの見どころなどの紹介を確認することができます。
六葉釘隠し
大天守1階で紹介されている六葉釘隠しは、
大天守内などの多くの場所に取り付けられています。
本来は長押などに打った釘の頭を隠すための金物ですが、
現在は木製で再現されています。
案内板では六葉釘隠しについて紹介されています。
六葉釘隠し(ろくようくぎかくし)
長押(なげし)などに出ている釘の頭部を隠すための装飾。6枚の葉をデザインしていて、葉と葉の間に猪目(いのめ)と呼ばれるハート形の隙間ができます。
六葉釘隠しはこの大天守1階では高い位置に取り付けられているため、
気づかないこともあります。
3階の踊り場(中3階)や5階などで見ると、
近くに寄ってみることができます。
六葉釘隠しはこの黒色だけではありません。
その他の六葉釘隠しなどの詳細は以下でご紹介しています。
石落し
石落しは大天守1階の隅に設けられた突出した設備で、
城の内部から大天守の石垣に取り付いた敵に対して、
石を落したり、鉄砲で撃って攻撃したりすることができる設備です。
案内板では石落しについて紹介されています。
石落し(いしおとし)
大天守1階隅の3カ所に石落しがあります。石を落すことよりも天守台石垣に取り付く敵を監視したり、射撃をするための設備です。
石落しは少しわかりにくいですが、
ARマーカーの後ろにある部分が石落しの蓋です。
ちなみに前の四角い部分は狭間になっています。
尚、石落しの詳細は以下でご紹介しています。
石落しはARマーカーに対応しています。
マーカーをアプリで読み取ると石落しからの落下試験模様が確認できます。
筋交(すじかい)
筋交(すじかい)は軸組構造の建築物が横方向の力に弱いことを、
補強する目的で入れられる補強材でブレースとも呼ばれます。
姫路城大天守では明治の大修理の際に、
構造的に補強をするために筋交が入れられました。
案内板では筋交について紹介されています。
筋交(すじかい)
1~2階に通して入れられた構造材で、地震などの横の力で建物が押しつぶされるのを防ぎます。
筋交はこの部分の部材を示しています。
2階までこの部材が伸び、大天守の隅の部分で三角形の形状を構成し、
横揺れに耐える構造になっています。
筋交の詳細については以下でご紹介しています。
二重扉
二重扉に関しては特に紹介はされていませんが、
イの渡櫓(天守)から大天守内に入る入口など、
大天守内に入る入口は4か所あります。
大天守内に入る入口はどれも強固な作りになっています。
イの渡櫓(天守)から入る入口は、イの渡櫓(天守)側から見ると、
総漆喰塗りの美しい扉になっています。
同じ入口を大天守内から見ると、
厳重に鉄板で覆われた重厚な扉になっています。
このように大天守内に入る扉は2重になっており、
美しさと守りを兼ね備えた構造になっています。
大天守一階の西側にはもう一つ入口があります。
二の渡櫓(天守)から大天守に入る入口です。
こちらは二の渡櫓(天守)側から見ることはできませんが、
大天守側から見ると、鉄板で覆われた厳重な作りになっているのが分かります。
西小天守や二の渡櫓の瓦仕上げ
大天守1階や2階などからは、西側の窓などから外を覗くと、
西小天守や二の渡櫓(天守)の屋根を見ることができます。
大天守以外の小天守などは、
平成12年度(2000年度)に修復が行われて今に至っています。
今ではもう15年近くが経過しています。
大天守では真っ白に仕上げられた屋根漆喰も、
西小天守では黒くなってきています。
そうした年月変化の違いを見られるのも面白い点です。
西小天守の屋根漆喰です。
二の渡櫓(天守)の屋根も部分的に黒くなって、
少しずつ風格を醸し出してきています。
大天守6階の展望から大天守の瓦漆喰仕上げを見てみると、
漆喰の白さが鮮やかです。
大天守の漆喰も年月をかけて少しずつ黒くなっていきますが、
1階ではそうした年月を感じながら外を見てみるとまた違って見えます。
上の階へは以下から行けます。
下の階へは以下から行けます。
なお、大天守の全体については、以下でご紹介しています。
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公開日:
最終更新日:2019/02/02