出格子窓(でごうしまど)
「出格子窓(でごうしまど)」は姫路城の大天守2階に設けられた連続する格子窓で、
姫路城の外観から見た際も連続した格子が美しい象徴的な窓です。
この出格子窓には石落しが設けられており、
石落しからは大天守の石垣下まで見渡すことができます。
出格子窓(でごうしまど)
出格子窓(でごうしまど)の代表的なものは
大天守の2階南側に配置されています。
大天守2階の案内板には以下のように書かれています。
出格子窓(でごうしまど)
南側の唐破風の下は大きな出格子窓になり、窓の下は石落しになっています。
一重軒を貫通し天守台石垣下まで見通せます。
大天守2階の内部から出格子窓を見ると、
個々に開けられた窓のように開口部が配置されています。
大天守南側を外部から見ると、
連続した格子が美しく、姫路城に重みと貫録を与えています。
出格子窓の出窓部分には石落しが設けられています。
出格子窓の出窓部分は複数の石落しが設けられ、
連続した格子が美しく連なります。
外部からの格子を拡大すると、
内部に開けられている窓がかすかに透けて見えます。
また案内にある通り、出格子窓の直下には、
大天守1重の屋根が架けられています。
大天守1重の屋根の軒裏には石落しの穴が開けられています。
この軒裏の穴が石落しに通じており、
石落し側から大天守の石垣下部までを見渡せる構造になっています。
下から覗いてみると、穴がしっかりと確認できます。
出格子窓は大天守の2階や1階などに設けられていますが、
2階南側の出格子窓は、屋根の軒裏を貫通させた珍しい造りになっています。
大天守2階は以下でご紹介しています。
もっと出格子窓の内部が見やすい場所も
出格子窓の代表といえば、ご紹介した大天守2階ですが、
姫路城の大天守に登閣し、すぐの「ロの渡櫓(本丸)」にある出格子窓は、
取り付けられている位置が低いこともあって、内部が見やすくなっています。
登閣のルートの「ほの門(埋門)」を潜ってすぐの、
「姥が石」がある付近から天守を見上げると見えるのが「ロの渡櫓(本丸)」です。
ロの渡櫓の壁には出格子窓が付けられています。(他にもありますが)
内部から出格子窓部分をみるとこのように、
石落しの蓋が見えます。
中を覗くと連なった格子との間に、
多くの石落しが設けられているのがわかります。
このように出格子窓は大天守の色々なところに設けられていますが、
大天守2階だけではなく、見やすい場所で中を覗いてみるといいでしょう。
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公開日:
最終更新日:2015/08/28