大千鳥破風(おおちどりはふ・大入母屋破風)
姫路城で象徴的な千鳥破風屋根が「大千鳥破風(おおちどりはふ)」です。
東西面に設けられた大千鳥破風は姫路城の意匠に貫録を与えています。
通常、千鳥破風内部は破風の間や内室といった空間に利用されますが、
大千鳥破風内部はその存在さえ感じさせない大きな空間になっています。
大千鳥破風(おおちどりはふ)
破風は屋根の上に載せるような形であえて設けられる、
切妻屋根で、その形状によって「千鳥破風」や「唐破風」などと呼ばれ、
屋根にドーマのような空間を設けることができます。
大千鳥破風は姫路城の大天守3階部分に設けられ、
切妻屋根の妻面と見間違えるほど、
屋根の幅いっぱいに設けられている破風屋根です。
大天守の屋根のなかでももっとも大きく印象的なものになっています。
大千鳥破風には格子窓が設けられており、
上部には高窓(煙出し)が開けられているのが分かります。
破風屋根の内部は「破風の間」という空間を形成し、
採光などに利用されていますが、
大千鳥破風は大天守3階の東西面、南北の武者隠しの間の部分で、
「破風の間」のような空間を構成しています。
ですが、実際に内部に立ってみると、
そこが破風の内部であることに気づかないほど高い天井になっており、
意識してみない限り、大千鳥破風の内部であることがわかりません。
先に見えているのが北側の武者隠しです。
この場所で上を見上げてみると、
大千鳥破風の内部であることがわかります。
大きな三角屋根の頂部には、高窓が開けられており、
屋根裏が穏やかな曲線を描いています。
高窓は外から見ても、大千鳥破風の懸魚の奥に見ることができます。
大天守の3階に登った際には、
今、大千鳥破風の内部に居るのだと意識してみると、
また違った気分に浸ることができるかもしれません。
大天守3階は以下でご紹介しています。
当サイト内のコンテンツの引用・出典の明記なきものは、
すべて管理人ミトンが著作権を保持するオリジナルコンテンツです。
当サイトでご紹介しております写真につきましては著作権の放棄は致しません。
尚、サイト内コンテンツを引用される際にはご連絡は不要です。
ただし、出典元として当サイト(個別記事)へのリンクをお願いいたします。
申し訳ございませんが、無断転載、複製をお断りさせて頂いております。
なお、サイト内で公開させて頂いております写真元データは、5MB程のサイズがございます。
Web上で公開の写真は0.5MB程度に解像度等を落としておりますので、
別媒体でご利用をご検討の場合には元データの方が比較的綺麗です。
写真データ等の引用などをご検討でしたら、下記Twitterからまずご連絡をお願いします。
ロゴのない画像の提供等を検討させて頂き、ご連絡申し上げます。
写真等の利用目的など検討の結果、ご意向に添えない場合もございます。
データの提供をお約束するものではありません。
コンテンツを有益であると感じていただけましたら非常に光栄です。
ありがとうございます。
運営者はSNS等で個人名等の公開は行わないポリシーで運営しております。
直接のご連絡・取材時などには個人名・屋号でご連絡を差し上げる場合もございますが、
個人名・屋号等をインターネット上で公開されることはご遠慮願います。
公開日:
最終更新日:2016/04/07