石灯籠の基礎(いしどうろうのきそ)/転用石
姫路城の見どころスポットに「石灯籠の基礎」転用石があります。
姫路城を入り「菱の門」「いの門」「ろの門」と進み、
将軍坂(はの門南方土塀)を上った先にある「はの門」の柱下の礎石にあります。
六角形の石の形が印象的で明らかに別の用途で使われていた石であることがわかります。
石灯籠の基礎(いしどうろうのきそ)/転用石
この「石灯籠の基礎石」 はグランドオープンの少し前の期間に、
直ぐ上の土塀の修復工事があった為、観覧することができない状態にありましたが、
グランドオープン時には再び公開されみられるようになりました。
将軍坂(はの門南方土塀)を上った先「はの門」が見えています。
向かって右(東)の柱の下に転用された石灯籠の基礎石があります。
案内板が設置され、壁から飛び出すように角が見えている石が礎石になっています。
案内版には以下のように書かれています。
石灯籠の基礎
姫路城では、姫山やその近隣にあった寺の墓石や石仏、古墳の石棺などの石造品が石垣や建物の基礎に転用されています。
ろの門はの門では、礎石に六角形に加工された石材が転用されています。これは、もともと石灯籠の基礎として使用されていた石です。※この石灯籠の基礎が転用されている城門は「はの門」であるため、上記を当サイトにて訂正しています。
案内板が邪魔になって見えにくいのですが、
六角形の半分が露出する形で転用されています。
尚、姫路城平成の大修理からグランドオープンを迎える前の案内板では以下のように記載されていました。
灯籠の台石
築城のとき、石不足のため姫山などにあった佛石を多く石垣などに転用しております。この六角形の石も灯籠の台石です。
このように姫路城では本来の用途ではない加工石が、
築城時の石不足を補うために転用(没収?)されて今に残っています。
尚、こうした転用石や刻印に関しての調査資料に「石灯籠の礎石」は以下のように書かれています。
石灯籠・基礎
47「はの門」東側礎石・・・六角形
(抜粋引用)城 姫路城の刻印と転用材について 増田重信/関西城郭研究会 No.127・1989.4
姫路城で見られるその他の転用石には、宝篋印塔や五輪塔、石棺などがあります。
周辺の寺や墓地、古墳などから集められて転用されている為、
宝篋印塔などの貴重な文化財が今も残っていることはとても貴重なことと言えます。
昭和の修理など姫路城の修復工事の過程で発掘されたり出土し、
再使用されなかった転用石は姫路城内の一角(下山里曲輪)に安置され祀られています。
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