いの門(いのもん)
「いの門」は姫路城内の三国堀北側の西に位置しています。
菱の門同様に「筋鉄饅頭金物」や「八双金物」などによる、
様々な装飾が施され「ろの門」などと同様に
慶長期の古い様式で建てられた、脇戸付きの高麗門です。
いの門(いのもん)
「いの門」は菱の門をくぐった正面に位置する場所にある門です。
見学コースでは菱の門から西の丸へ案内されることが多く、
二の丸から戻るときには「ぬの門(埋門)」を通って、
三国掘の南側を通って菱の門に戻るため、
あまり頻繁に通ることがない門かもしれません。
「いの門」内部側は、門の柱の内側に控柱を2本立てそれぞれを貫でつなぎ、
それぞれに小さな切妻屋根がかけられた高麗門様式となっています。
脇戸の高さは低く抑えられています。
いの門脇の石垣と武者溜りスペース
「いの門」(内側)の東側すぐの位置には少し高くなった石垣があります。
石垣には奥行きがあり、兵が階段で登り、
狭間から応戦することができるようになっています。
「いの門」から東方向にのびた土塀は「いの門東方土塀」と言いますが、
「いの門」東方土塀は、「いの門」脇の石垣より以東部分は高さが低くなっています。
この低くなっている理由は、
「いの門」の外側の三国掘側から土塀を見てみるとわかります。
三国掘側から「いの門」を眺めると、土塀に段差が付いているのがわかります。
これは三国掘の水面部分が低くなっており、
土塀の高さは低くても、実際には非常に塀が高くなっています。
その為、通路の部分のみを土塀の高さを高くする為に、
石垣を積んで土塀を築いています。
「いの門」はあまりゆっくり見られることが少ない門な印象ですが、
すぐ脇に作られている石垣と三国堀との関係などを、
内側、外側それぞれから見てみると、
しっかりと防御するための仕組みが考えられていることがわかります。
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公開日:
最終更新日:2017/05/06