「加藤清正 : 写真解説」熊本写真会 編[他]/長崎次郎(明治42年2月)ー抜粋(1909)
「加藤清正 : 写真解説」熊本写真会 編[他]/長崎次郎は姫路城とはあまり関係の無い書籍で、
加藤清正公にフォーカスをしている内容になっています。
発行は「明治42年2月(1909 =114 年前)」となっており古い文献になります。
「加藤清正 × 姫路城」はあまりイメージがありませんが、
羽柴秀吉繋がりで関係があるようですので、ご紹介しておきます。
「加藤清正 : 写真解説」熊本写真会 編[他]/長崎次郎(明治42年2月)
目次
- 加藤清正畧傅
- 加藤公年表
- 加藤系譜
- 加藤公事績一班
- 中村生誕地 一
- 姫路城 一
- 鳥取城 二
- 備中冠城址 二
- 同高松城址 三 ・・・・つづく
ーーーーーー(中略)ーーーーーー
早々に姫路城が出てきています。
では、姫路城の記述部分を確認します。
姫路城
播磨國姫路城は、市街の中央を占め東西各十町餘、南邊十一町、北邊七町、其以内を内曲輪とし、姫山に據り濠壘を起し、太閤丸二丸等の曲輪を築く、太閤丸は平地抜く、三十米突、天守閣立つ、始め赤松氏の庶流小寺相模守頼秀此に居り築城す、天正年中小寺氏滅び、織田信長、羽柴秀吉に授くるに播磨国を以てし、秀吉乃ち入部し、其形勝を喜び、補修を加へ、以て中國經畧の築源地となす、加藤清正秀吉に仕へて城中に在り、秀吉に隨ひ(したがい・随い)、各所に轉戰(転戦)し武功あり。
ーーーーーー(以下略)ーーーーーー※「太閤丸」「二丸」として「太閤丸」を曲輪を示す言葉として使っている点は興味深い。一般に「太閤丸」は秀吉の建てた三層天守を指すことが多い。
※「小寺」氏を「小寺相模守頼秀」としている、「始め~小寺相模守頼秀此に居り築城す」とあるため、創始の次の「小寺頼季」を示すと思われる。以下でも同様に解釈されている。
初代の頼季は、赤松円心の三男則祐とともに叡山に入り、尊雲法親王(のちの護良親王)の側近となった。やがて後醍醐天皇による倒幕計画である元弘の変が起ると護良親王に従い、親王の熊野落ちに勇名をはせた小寺相模守は頼季その人である。
(引用)武家家伝_小寺氏
※姫路城ではあまり名前を聞くことがない「加藤清正」が姫路城(秀吉太閤丸)に居ることがあったとのことで興味深いと思います。(妻に聞いたら普通でしょと・・・常識らしい)
「せいしょこさん」と姫路城で絡めつつ、イベントなどしてみると面白いかもしれませんね。
※せいしょこ=清正公
明治四十二年(1909)三月廿五日印刷
明治四十二年(1909)四月一日發行
定價 壹圓五拾錢
熊本縣熊本市花畑町十六番地
著作兼發行者 林立夫
大阪市西區新町北通一丁目二三一番邸
印刷者 武野 淺吉
大阪市西區新町北通一丁目二三五番邸
印刷所 玉鳴舘
特約大賣捌所
熊本縣熊本市新町二丁目二十五番地
長崎次郎本店 電話二十一番 三十九番
熊本縣熊本市上通四丁目五十七番地
長崎次郎支店 電話五五番 四三二番
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(出典)317-22 振武余光 兵庫県 編/兵庫県
本書籍は国立国会図書館にて公開されていますので、誰でも読むことができます。
(抜粋引用)国立国会図書館デジタルコレクション – 加藤清正 : 写真解説
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グレゴリウス暦導入以前の明治以前は原則ユリウス暦を元にして、
グレゴリウス暦に変換し求めた西暦を表示しています。
例はとして以下のようなケースです。
「慶長五年」は以下の日付範囲であるとされています。
グレゴリオ暦:1月1日-1600/2/15、12月31日-1601/2/2
ユリウス暦:1月1日-1600/2/5、12月31日-1601/1/23
もし、本文中に「慶長五年二月二日」という記述があった場合、
それぞれの日付は、1600/3/16(1600/3/5)になりますが、
ここでは一律で最も歴史的に新しい年として「1601」年を表示しています。
※その為、一般の書物にかかれた西暦と表示にズレが発生する場合があります。
※正確性を保証するものではありません。可読性を高めることを目的としています。
※工数3人日の突貫工事で追加した表示ですのでご了承ください。
※バグってるかもしれないので過信はしないで下さい。かなり疲れた。
元号西暦表示の例) 慶長五年(1601) (1600/2/15~1601/2/2)
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公開日:
最終更新日:2018/02/11