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「姫路誌第一班」姫路市編纂(明治36年11月)-抜粋(1903)

「姫路誌第一班」は「「姫路誌」姫路市役所編纂(明治45年/大正元年10月)」の前に編纂され、
姫路の歴史を知るうえで貴重な資料になります。
発行は明治36年(1903 =114 年前)で著者は「姫路市」になります。
時代も時代で「姫路城」に関しての事は殆ど書かれていませんが、
姫路城内にどのような兵舎があったのかといった情報には触れることができます。

 

「姫路誌第一班」姫路市編纂(明治36年11月)

「姫路誌第一班」には目次が付与されていませんので、
逐一、どのような内容が書かれているのかを見ていく必要があります。
しかも、かなり古い書きっぷりになっていますので、少し読むのはしんどい部分はあります。

姫路城に関しての内容は、概ね以下の「姫路誌」側に書き直されて紹介されています。

写真一覧

写真は以下の場所が掲載されています。

  • 城南錬兵塲(城南錬兵場)
  • 姫路神社
  • 姫路中學校
  • 第十師團司令部
  • 姫路市役所
  • 藥師山記念碑(薬師山)
  • 景福寺(景福寺)
  • 射楯兵主神社
  • 西高等小學校
  • 十二所神社
  • 姫路裁判所
  • 福中町通(福中町通)
  • 本德寺(本徳寺)
  • 姫路警察署
  • 河合宗元記念碑
  • 姫路病院
  • 姫路停車塲前通(姫路停車場前通)

ーーーーーー(中略)ーーーーーー

※「城南錬兵塲」で少し姫路城感が出ていますが、それ以外は姫路城はノーマークな状態です。

 

姫路誌第一班

姫路ト云フ名ハ太古ヨリ言レ傳ヘヲレタル最古キ名ナレトモ其初ハ只一ノ丘陵ノ名ニテアリキ今其傳説ヲ尋ヌル二昔汝命二火明命ト云フ御子アリシガ・・・・

キーボード打つだけでも旧字とカナで発狂しそうになります(笑)
実は「姫路誌」とかなり似た内容を記述していて、
「姫路誌」ではより現代語訳に近い書き方なだけだと思い、一時は割愛しようと思いました。

しかし赤松時代の創成期の記述は本誌が非常に細かく書いているようなので、
やはり書き起こすことにします。ふぅ・・・。

ーーーーーーーーーーーー

姫路ト云フ名ハ太古ヨリ言レ傳ヘラレタル最古キ名ナレトモ其初ハ只一ノ丘陵ノ名ニテアリキ今其傳説ヲ尋ヌル二昔汝命二火明命ト云フ御子アリシガ性行甚ダ強暴ニシテ常二父神ノ旨二忤ヒケルヲ以テ父神之ヲ患ヒ之ヲ遁レ棄テント欲シ乃チ因達神山二到リ御子ヲシテ水ヲ汲マシメ未ダ還ラサル前二竊に船を發シテ遁レ去リ給フ火明命水ヲ汲ミ還リ來テ船ノ發シ去ルヲ見大二瞋リ怨ミ風波ヲ起シテ其船ヲ追イ迫ム是ヲ以テ父神ノ船進行スルコト能ハズ遂二打破ラレキ其時船二積ミアリタル種々ノ品ハ漂イテ近傍ノ嶋々二落チ着キタルガ其中蠶兒ノ着キタル嶋ヲ日女道(ヒメヂ)ノ丘ト名付ケラル〔其頃蠶兒ヲ「ヒメヂ」ト云ヒシモノナラン今俗二蠶兒ヲ「ヲヒメサマ」又「ヲコサマ」ト云ヒテ玉姫ノ化生ノ如ク言ヒナスコト盖し「ヒメヂ」ノ語二由ルモノナランカ〕是レ姫路ノ名ノ起因ナリサレバ其頃ハ姫路丘ノ附近ハ一面ノ河海ナリシコト推シテ知ラルベシ

其後孝徳德天皇ノ御代二至リ播磨國ヲ管轄スル國府ヲ置カレテ此地方ヲ國衛ノ庄又國府ナトヽ稱ヘラルサレト其頃ノ國府ノ所在地ハ今ノ國府寺村附近ナリシカ如シ降リテ近衛天皇ノ御宇康治二年(1144)二至り僧道邃始シテ姫路丘に佛塲ヲ營ミ寺ヲ稱名寺ト云フ今五軒邸二在ル正明寺是ナリ

其後元弘二年(1333)〔光厳天皇は正慶元年(1332)後醍醐天皇北條氏の爲二隱岐に遷サレ給フ時播磨國司赤松次郎左衛門則村入道圓心大塔宮ノ令旨シテ義兵ヲ西播白旗城二招集シ西國ノ道ヲ塞キ自ラ摩耶山二出張シ子息ヲシテ姫路丘稱名寺ノ堂宇ヲ利用シ小寺ヲシテ之レヲ守ラシム後十年ヲ經テ後村上天皇正平元年(1347)〔光明天皇貞和二年(1347)〕圓心ノ二男筑前守貞範姫路丘稱名寺ノ佛宇ヲ他二移シ搆營シテ居舘トナス是レ姫路城ノ創築ニシテ姫路城主ノ勸輿ナリサレト其頃ノ本城ハ白旗山二アリテ姫路ハ僅四丁四方ノ藩鎭タリ今左二城主ノ沿革ヲ略記セム

赤松貞範創テ姫路丘二城キシガ後又飾東郡庄山二城ヲ營ミテ之二移リ族小寺賴季ヲシテ當城ヲ守護セシム賴季ノ子景治孫影重ヲ經テ職治ノ世二至リ嘉吉元年(1441)六月赤松左京太夫滿祐将軍義教ヲ弑シテ當國二奔ル京軍追跡シ大二木ノ山二戰ヒ滿祐自殺シ一族家臣多ク戰死シ職治亦討死ス故ヲ以テ山名宗全播州ヲ押領シテ當城ヲ守ル應仁元年(1467)五月圓心六代ノ孫赤松兵部少輔政則細川勝元二一味シ備前播磨五ヶ所ノ城を攻落シテ播磨ノ牧二復任シ姫路城主トナリ城壘ヲ營補ス居ルヽ三年新城壘ヲ置鹽山二築キ移リテ之二居リ當城例二依リ小寺豐職ヲシテ守ラシム其後政隆ノ世二至リ御著二城ヲ築キテ移リ居リ後又庄山二移ル是ヨリ先キ備前邑久郡福岡ノ城主黑田左近太夫高政ノ子重隆多可郡黑田ヨリ姫路二移住シケルガ其子美濃守職隆ト相襲テ當城ヲ管ス時二織田信長秀吉二命シテ播州ヲ伐タシメ西播悉ク麾下二属シ置鹽城赤松則房ハ阿波德島二赴キ小寺氏ハ備後鞆城二移ル依テ秀吉黑田孝高ヲシテ當城ヲ守ラシム天正八年(1581)秀吉三木城ヲ攻落シ三木釜城二居ル時二孝高秀吉二告テ曰ク三木ハ播州偏僻ノ地名将ノ居ル所二アラス吾居ル所ノ姫路ハ國の中央海陸ノ便アリ此國ヲ領センモノハ必ス此地二居ルヘキナリト自ラ退キテ妻鹿功山城二移ル秀吉三重ノ天守ヲ築キ〔太閤丸今ノ西ノ丸是レナリ〕姫路二移リ居ルヽ三年天正十年(1583)西國二赴ク時弟秀長ヲシテ留守セシム後木下家定其子勝忠及び家定ノ弟延俊等此城ヲ守リテ慶長五年(1601)二至ル年池田三左衛門尉輝政當城ヲ守リ播磨備前淡路ヲ合シテ百万石ヲ領ス慶長十三年(1609)大二城ヲ營二五重ノ天守閣ヲ建テ内郭ヲ擴メ外郭ヲ搆ヘ城外二市郭ヲ立テ町ヲ別チテ八十八町〔米字二扳クト云フ〕トナシ八町毎二一ノ門口ヲ造ル〔内郭總テ十一門アリ即チ野里門、九長門、内京口門、鳥居先門、総社門、中ノ門、鵰門、埋門、車門、市橋門、清水門是ナリ〕此時二至リテ始メテ姫路山上ト山下ノ宿村中村國府寺村トヲ併セテ悉ク姫路ト稱シ城下大二繁盛ヲ極ム輝政又城南二運河ヲ掘ル成ラス中途ニシテ止ム人之ヲ三左衛門堀ト云フ在城十四年子利隆襲キ其子新太郎光政二至リ元和二年(1617)備前岡山二移ル元和三年(1618)本多美濃守忠政桑名ヨリ入部此時所々ヲ修補シ猶郭外二水湟ヲ堀リ石壁ヲ固クシ且ツ飾磨津二到ル行程一里餘ノ間二河川ヲ鑿チ船路ヲ通ス名ツケテ船塲川ト云フ時二長子忠刻将軍家〔台徳院殿〕ノ女婿トナリ別二城内西方に僂台ヲ搆フ是ヲ天樹院丸ト云フ此時二至リ姫府ノ潤色城下ノ繁昌大二進ム忠政卒シ二男政朝襲キ在城八年二シテ卒スソレヨリ松平清匡及其長子忠弘、松平大和守直基、松平式部太夫忠次、及男政房、直基ノ男直矩、本多中務大輔政武〔後改忠國〕、榊原式部大輔政辰〔後改政邦〕、及男政祐、政祐ノ養子政岑、松下大和守義知〔後改明矩〕等ヲ經テ寛延二年(1750)正月十五日酒井忠知〔後改忠恭〕厩橋ヨリ移ノ命二接シ五月廿二日當城ヲ受ケ七月二十四日入部ス忠以ヲ經テ忠道、忠實ノ世二至リ、河合隼之助寸翁ヲシテ藩ノ財政ヲ整理セシム隼之助大二殖産興業二力ヲ竭シ劃策能ク其圖二中リ姫路神社木綿姫路足袋等此時ヨリ多ク産出スル二至レリソレヨリ忠學、忠寶、忠顯、忠績を經て忠惇二至リテ維新革變アリ一時将軍慶喜二従ヒケルガ終二恭順ノ意ヲ表シ自ラ江戸二屏キ忠邦ヲシテ後ヲ襲カシム明治二年(1870)忠邦土ヲ還シ四年廢藩置縣トナル酒井氏此地ヲ領スルコト百二十三年貞範築城ヨリ廢藩置縣二至ルマテ五百二十六年ナリ

廢藩ノ後一時姫路縣ヲ置カレシガ暫時ニシテ飾磨縣トナリ明治九年(1876)兵庫縣ノ管轄トナリ以テ現今二至ル而シテ其間區長戸長又郡長戸長等ノ職制アリテ明治二十二年(1889)マテハ飾東郡二属セシカ年四月一日ヨリ市政ヲ布キテ獨立ノ一市區トナリ市長ヲ公選スルコトヽナレリ但此時飾東郡中村福中村及豐澤村ノ一部國府寺村ノ一部野里村ノ一部ヲ市區二編入スルコトヽナリタリ

市制施行後市長二三回助役二四回収入役二二回ノ交迭アリ名譽職市參事會員ハ六名ニシテ市會議員ハ三十名ナリ

ーーーーーーーーーーーーー

姫路市ハ播州ノ正中二位置シ東西一里三丁南一里北ニハ增位、廣峯、書寫ノ連峯ヲ負ヒ南播磨洋ヲ控ヘ四周ハ飾磨郡城北水上市殿國衛高岡ノ五ケ村二接ス白鷺城中央二巍然忔シ男山景福寺藥師山等其西二点々碁布シ船塲川市内ヲ貫流シ山陽鉄道ハ市ノ南ヲ播但鉄道ハ市ノ東ヲ通リ市内道路平坦運輸交通最便ニシテ實二中國咽喉ノ地ナリ且ツ氣候温和ニシテ雨量少ク加フル二海二近ク還ク山二邇キテ以テ汐干茸狩等春秋ノ遊ハ老幼モ意ノ如ク為スコトヲ得戸九千五百人口三万三千餘物産ノ重ナルモノハ靼細工、晒木綿、足袋、高砂染、菓子、酒、等ナリ

ーーーーーーーーーーーーー

今位置面積等ヲ詳細二記サハ左ノ如シ

東經 百三十四度四十一分五十二秒
北緯 三十四度五十分
面積 百万九千二百二十五坪
周圍 三里十三町二十七間

ーーーーーーーーーーーーー

市街民有地種段別左ノ如シ

ーーーーーー(中略)ーーーーーー

概ね、内容は「姫路誌」に同じであるのですが、


後に分かった事としてどの文献も「村翁夜話集」の書き直しで紹介をしているという事なのです。
どの記述も似たようになってしまうのは当然です。

※遁レ(のがれ):のがれる・かくれる/逃れる・隠れる
※竊に(ひそかに):密かに。
※瞋リ(いかり):怒り
蠶兒(ひめじ):蚕の繭
※盖し(けだし):かなりの確信をもって推量するさま。思うに。確かに。
※御宇(ぎょう):帝王が天下を治めている期間。御代(みよ)。
※僧道邃:僧+道邃 僧侶の道邃(どうずい)和尚。
※赤松次郎左衛門則村入道圓心:赤松則村(あかまつのりむら)の事で法名は円心(えんしん・圓心)
※大塔宮(だいとうのみや / おおとうのみや):護良親王(もりよししんのう / もりながしんのう)のこと
令旨(りょうじ):律令制下で出された、皇太子、太皇太后、皇太后、皇后の命令を伝えるための文書。
※奔ル:はしる、走る
※御著(ごちゃく):御着
麾下(きか):ある人の指揮下にあること。また、その者
※擴メ(ひろめ):拡張する、広め
※搆ヘ(かまえ):構える、組み立てる、ととのえつくる
※扳ク:ひく
※襲キ(つき):跡を継ぐこと、襲名の襲
※新太郎光政:池田光政 姫路城20代城主
※本多美濃守忠政:本多忠政 姫路城21代城主
※鑿チ(うがち):穿つ、あける、掘る
※船塲川(せんばがわ):船場川
※松平清匡(きよただ):松平 忠明(ただあきら)幼名、鶴松丸 姫路城24代目城主
忠弘:松平忠弘(ただひろ) 姫路城25代目城主
松平大和守直基:松平直基(なおもと)姫路城26代目城主
※松平式部太夫忠次:松平忠次(ただつぎ)
※竭シ(つくし):尽くし
※劃策(かくさく):
何かのために計画を立てる
※能ク(よく):念を入れて行うさま。十分に。手落ちなく。ていねいに。
※屏キ(しりぞき):退く
※獨立(どくりつ):独立
※邇キテ(ちかきて):近くて
※靼細工(なめし):(皮)なめし細工
※晒木綿(さらし):さらし木綿

 

姫路城に関することは、この時代であることもあってかほとんどフォーカスされていません。

姫路城に関しての事と言えば、姫路城内を「舊城内」として、
その時にどのような官公庁施設があったのかを列挙している部分もありました。
姫路城内に多くの軍施設が入っていることがわかります。

 

市内及市附近ニ在ル官衛公署學校名ヲ擧クレバ左ノ如シ

  • 第十師團司令部   舊城内(旧城内:姫路城内)
  • 第十師團經理部   舊城内(旧城内:姫路城内)
  • 姫路聯隊區司令部   舊城内(旧城内:姫路城内)
  • 歩兵第八旅團司令部   舊城内(旧城内:姫路城内)
  • 歩兵第十聯隊   舊城内(旧城内:姫路城内)
  • 歩兵第三十九聯隊   舊城内(旧城内:姫路城内)
  • 騎兵第十聯隊   飾磨郡城北村
  • 野戰砲兵第十聯隊   飾磨郡城北村
  • 輜重兵第十大隊   飾磨郡城北村
  • 懲治隊   舊城内(旧城内:姫路城内)
  • 姫路衛戍病院   舊城内(旧城内:姫路城内)
  • 姫路衛戍監獄   舊城内(旧城内:姫路城内)
  • 姫路陸軍兵器支   舊城内(旧城内:姫路城内)
  • 第十憲兵隊本部   姫路市光源寺前
  • 第十憲兵隊姫路分隊   姫路市光源寺前
  • 姫路區裁判所   姫路市直養
  • 姫路小林區署   姫路市下寺町裏
  • 姫路郵便局   姫路市元鹽町
  • 姫路税務署   姫路市龜井町
  • 神戸監獄姫路分監   飾磨郡高岡村
  • 姫路警察署   姫路市南町
  • 飾磨郡役所   姫路市中村
  • 姫路中學校   姫路市國府寺町
  • 姫路師範學校   飾磨郡城北村
  • 姫路病院   姫路市龍野町五丁目
  • 姫路市役所   姫路市北條口

ーーーーーー(以下略)ーーーーーー

 

ーーーーーー(巻末)ーーーーーー

(非賣品)
明治三十六年十一月十日印刷
明治三十六年十一月十五日發行
兵庫縣姫路市役所
兵庫縣姫路市下白銀町十四屋敷
印刷所 黒田文明堂

兵庫縣姫路市下白銀町八番地
印刷者 江木 鶴吉
---
(出典)97-114 姫路誌一班 姫路市役所/編纂

 

あまり、姫路城に限っては書かれていることが少ないのですが、
歴史を知る上では重要なことも書かれていますので、必要に応じて参照したい文献だと思います。


本書籍は国立国会図書館にて公開されていますので、誰でも読むことができます。
(抜粋引用)国立国会図書館デジタルコレクション – 第一班

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元号西暦表示の例) 慶長五年(1601) (1600/2/15~1601/2/2)

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公開日:
最終更新日:2018/02/11

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