五輪塔(ごりんとう)/転用石
本来の用途は異なる石造品が姫路城の石垣では転用されて積まれています。
「五輪塔」と呼ばれる石造品も転用され、城内の石垣で見ることができます。
姫路城で簡単にみることができる五輪塔転用石についてご紹介します。
五輪塔(ごりんとう)/転用石
姫路城内で五輪塔が転用されている場所は複数ありますが、
意外と見分けるのが難しく、その中でも一番簡単に見ることができるのが
「るの門」の内側に積まれた五輪塔転用石です。
「るの門」は菱の門を入ってすぐ三国堀沿いに右手(東)へ進んだ先にあります。
通常の登閣ルートからは外れ、帰路に利用される場合が多い場所になります。
「るの門」は石垣の間にぽっかりと穴が開いたように作られた門ですが、
現在、ここに扉は取り付けられていません。
階段の上に束石が残っており、この束石に柱が立ち、間に扉が取り付けられていました。
※扉は現在も城内に保管されているそうです。
「るの門」を外側から見ると、上り階段になっており、内側が高くなる構造になっています。
有事の際にはこの高低差を利用して、扉の内側に砂利などを詰めることで、
扉を閉鎖して埋めてしまう事ができるようになっています。(埋門・うずみもん)
五輪塔の石造品を転用しているのはこの内側角にあります。
「るの門」を内側から見た五輪塔の石材です。
非常に大きな巨石が転用され、相当大きな五輪塔からの石材だと分かります。
尚、五輪塔は以下のような(右)宗教的な仏塔で寺などにあるものを示しています。
「地輪」と呼ばれる基礎部分の石材であることがわかりますが、
その石材がこの巨石ですので、相当大きな五輪塔だったのでしょう。
尚、五輪塔の転用石については案内板等の説明はありませんが、
旧パンフレットでは以下のように説明されていました。
るの門(るのもん)
石垣に開けられた穴門。五輪塔などを転用、石階段に刻印。
尚、宝篋印塔の転用石については以下ご紹介しています。
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