石落とし(いしおとし)
石落しは大天守1階の隅に設けられた突出した設備で、
城の内部から大天守の石垣に取り付いた敵に対して、
石を落したり、鉄砲で撃って攻撃したりすることができる設備です。
石落とし(いしおとし)
石落しとして姫路城で代表的なものが、
大天守の1階隅に設けられている石落しです。
天守の隅に飛び出した形で設けられるこの石落しは、
「袴腰型」と呼ばれます。
大天守1階の案内板には以下のように書かれています。
石落し
大天守1階隅の3カ所に石落しがあります。石を落すことよりも天守台石垣に取り付く敵を監視したり、射撃をするための設備です。
大天守1階の石落しはこのように紹介されています。
少しわかりにくいのですが、ARマーカーの背後にあるのが、
石落し部分で蓋を上げると、下部の石垣が見渡せるようになっています。
壁面に開けられている四角の穴は狭間です。
石落し部分を外観から見てみると、
大天守の1階にあたる部分の隅に飛び出している部分が石落しです。
大天守の直下から見上げてみるとこのように見え、
スリット状の穴が開いているのが見えます。
石落しを拡大すると、壁面に沿って穴が開けられています。
天守内の石落しの蓋を開けると、この穴から攻撃ができるようになっています。
尚、石落しの下部に開けられた狭間が、
外から見てもしっかりと見えています。
またこうした「袴腰型」の石落し以外には、
「出窓型」や「戸袋型」の石落しがありますが、
「出窓型」の石落しは大天守2階の出格子窓の下部に設けられています。
出格子窓につけられた蓋を開けると、石垣まで見渡せるようになっています。
出格子窓の詳細については以下でご紹介しています。
石落しのある大天守1階は以下でご紹介しています。
このように石落しは石垣の直下を監視したり、
石や鉄砲で反撃することができる設備になっています。
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公開日:
最終更新日:2015/05/27