姫路観光の見所・ポイントを徹底的に解説しています。姫路城だけでなく姫路に来た際に役に立つ周辺情報もご紹介しています。

日本一最高記録を樹立から2年目以降の課題を勝手に考える。世界遺産国宝・姫路城

   

姫路城が280万人の入城者を記録した平成27年度。
このご祝儀入城者を今後もできる限り減らさないように維持しつつ、
次の50年に向けて維持管理をしていくための、2年目以降の課題を考えてみました。

 

姫路城2年目以降の課題

私は取材で姫路城によく行き、登閣もするのですが、
いつも気になるのが、天守内に入ってから流れ作業で最上階を目指す観光客の方が多いことです。

確かに大天守6階からの眺めは大きな魅力と言えます。

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最上階からの眺望・8月姫路城

 

また混雑する時期などは、スムーズに内覧してもらう必要があり、
天守内に多くの人が滞留することは避けたいのも事実だと思います。

しかし、大天守の中には様々な見どころがあり、
脈々と受け継がれてきた姫路城の歴史などを感じながら見ると、
同じものでも少し違って見えたりすることもあるはずです。

 

その為にも、
慌ただしさが減るこれからが、
楽しみやすい時期としてお勧めしていく必要があると思うのです。

 

今後はもっと姫路城ファンを増やしゆっくり内覧できる施策が必要

グランドオープンから1年の大盛況は初年度のあわただしさから、
訪れた人たちにゆっくり内覧をしてもらうことができない部分もあったでしょう。

しかし、今年度はより来てくれた人が濃く姫路城を知ってもらい、
こうした世界遺産や国宝を守ることの重要さ、大変さといった認知度を高めていく必要があると思います。

守りたいと感じる人がいない文化財では、
次の50年、100年を守っていく予算も労力も誰も払おうとは思わなくなってしまいます。

 

オフピーク特典があってもいいかも

観光客の中には「最上階まで登ったからもう十分だろ」なんて声を耳にします。
最上階へ上がることだけが目的の人も多くいるようです。

 

これも、延々と続く入城、登閣の待ち疲れなどが少なからず影響していたり、
人の多さに早く帰りたくなってしまったりと、混雑が原因の部分もあると思います。

 

今後は、ちょっと早い(または遅い)時間外のオフピークに、

城内の混雑を避けてゆっくりと内覧したり案内員さんの説明に耳を傾けたりすることができる。
「特別登閣」などのイベントなどがあったりしてもいいのかなと思ったりします。

 

「すでに姫路城に興味のあるユーザー」に対してより濃い時間を提供し、
姫路城ファンが他の友人知人などを誘って連れてきてくれるような仕組みも、
必要になっていくのではないかと思っています。

 

オフピークで考えられる対象としては姫路城ファンだけでなく、

身体障がい者、高齢者の方など、混雑する中では遠慮しがちな人達だけを招くようなイベントもいいかもしれません。
ニュースにもなりますし、話題性としても効果があるのではないでしょうか。

 

ゆかり登閣証の復活を!

そういう点では平成の大改修を終了したことによって「ゆかり登閣証」の発行が、
なくなってしまったことはとても残念に思います。

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「登閣証・しろまるひめデザイン」

 

10,000円の寄付で1年間のフリーパス(50,000円で5年が上限)の「ゆかり登閣証」は、
年間10回分(入城料は一回1,000円)という金額を、実際に行使して元を取るかどうかかは別としても、
(フリーパスなので100回でも、毎日でも登れます)

姫路城に対して強い思い入れのあるユーザーが、
趣味で、勉強に、写真撮影にと、何度でも足を運べるというベース環境構築として、
とても有益なサービスであったと思います。

私は、この「ゆかり登閣証」が「ふるさと納税制度」の中に復活することを望んでいます。

 

「ふるさと納税」で肉や特産品を購入するという一過性の効果よりも、

登閣証を発行することによる「姫路城」のコアファンの育成効果による、
長期的な入城者数維持効果の方が、遥かに重要なのではないかと思っています。
※話題にしてくれる、友人を連れて来てくれる、案内説明などをしてくれるなど。

 

長期的な寄付を募る仕組みも必要

平成の大改修の期間中は「ゆかり登閣証」の発行もそうですが、
改修費の寄付を募ることが継続的に行われていました。

『平成の「姥が石」愛城募金』です。

 

現在も、通常の行政への寄付として「ふるさと納税制度」の中で、
寄付目的を明確に「姫路城の維持管理」として寄付をすることはできます。

 

ですが、それはあくまでも一般的な寄付で、

「姫路城へ寄付」をしたという寄付する側の満足感、充足感は乏しいように感じます。

 

姫路城の修復は50年近く先の話。

そんな先の話を今から?という部分はあると思います。

 

材を育てるも、財を育てるも同じ

ですが、修復に使われる「木材」を育てるという面で考えれば、たった50年先。
使い物になる材一つ育たないという、短時間的スパンです。

 

それを考えれば、大修復が終了した今だからこそ、
次の50年に向けて、

さらなる寄付を募るような運動を今から行っておく必要があると思うのです。

 

修復が始まってから、予算が、予算が、、、となるのではなく、
50年間で潤沢に蓄えられた寄付金から(運用をどうするかは別として)、
次の修復に予算的制約ができる限りすくない環境を残していくことも、

今の私たち世代の仕事だと思います。

 

姫路城の修復を手掛けた職人(会社)をPRしてはどうか

文化財の修復には様々な伝統技術が必要になります。

漆喰、金物、瓦・・・

そうした伝統的な確かな技術の継承は、
姫路城大天守一つでは難しいのが現状でしょう。

大天守群以外の櫓や土塀などの継続的な維持管理で、
一定の技術継承の場は提供されるとはいえ、やはり市場としての需要の有無がビジネスとしては必須です。

 

実は、姫路城の維持を行っていくには、
こうした職人の継承こそが肝なのだと思います。

そして、職人が食べていける環境を維持することも文化財の維持になるものです。

伊勢神宮の式年遷宮が行われる20年というスパンは、
本当に技術継承には絶妙な時間的期間設定だなと感じました。

20年あれば世代交代までには3回程度は式年遷宮が経験できます。

これが大天守の修復では50年前後。

 

どちらが技術継承が容易かは明らかです。
※小天守の修復が定期的にあり、天守群でも20年前後で何かしらの大規模修復は行われています。

 

そうした意味でも、今回の修復を手掛けた会社や職人さんたちを、
もっと大きくPRすることも必要だと思います。

自宅の新築、改修などでも、

「姫路城を手掛けた職人にやってもらった」

そんな自慢をしたいお父さん方も案外いると思います。

 

市場としての需要を今後も職人さんに提供して、
技術継承を未来につなげていく施策も、実は文化財保護の重要な役割のように思います。

 

行政が特定の会社や個人を、宣伝・推薦することが困難なこともわかります。
あまりそうした情報を目にすることも少ないと思います。

であれば、行政主導でそうしたPR専門の会社を持ち、
姫路城の維持管理を目的とした、幅広いPRを行っていくのもいいのではないでしょうか。

こと観光という部分ではコンベンションビューロさんがそうしたお立場かと思いますが、
技術継承を目的としたそうした運営団体があってもいいのかなと感じています。

城郭研究室さんが主導の方がうまく回るんだろうか・・・。

 


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