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【終了】リの一渡櫓・リの二渡櫓 保存修理工事は平成29年2月(予定)まで。南面ガッカリビューは解除されました。

      2017/07/11

姫路城を三の丸広場から見ると2016年3月時点では少しガッカリな見栄えに感じるかもしれません。
現在、二の丸の「リの一渡櫓」「リの二渡櫓」が修復工事に入っています。
その為、姫路城の南面には大きな覆いが見える状態になりました。
桜のシーズンやゴールデンウィークと重なって少し残念ではありますが、
それも今年1年の我慢ということで、先の50年を守っていく大切な工程なのです。

2016/09/24追記:工事期間の残りが、半年となりました。
2017/02/28追記:工事用の覆いが取れついに修復が完了します。

リの一渡櫓・リの二渡櫓 保存修理工事が今なのは不可避?だった?

私自身、実はこの「リの一渡櫓」「リの二渡櫓」の工事は、
もっと先だから大丈夫とばかり思っていました。

こうした姫路城の修復は前回の修復年月からの経過年数や、
傷み具合などから事前に計画された工程で行われているのですが、
傷み具合によって急を要する場合には工程を入れ替えて行われる場合があるようです。

計画当初

当初の計画では以下のようになっていました。

姫路城平成中期保存修理計画一覧<図表10>

修理計画
予定年度
修理箇所 前回修
理年度
修理経
過年数
第8期 6ヶ年計画    
平成30年度
(2018年度)
リの二渡櫓 昭和60年度
(1985年度)
33年
平成33年度
(2021年度)
リの一渡櫓 平成4年度
(1992年度)
29年

(引用)姫路城重要文化財建造物等保存活用計画 平成25年8月 姫路市 発行
※リの一渡櫓、リの二渡櫓部分のみ抜粋

そうなんです、平成30年度。
現在は平成28年度がこれから始まる感じですので、2年近く前倒しされていることになります。

確かに、リの一渡櫓、リの二渡櫓は結構痛みが激しいなと思っていましたけれども。。。

“やむを得ず”行われていると読み取れる今回の修復工事

「何もグランドオープンの翌年に何もここを修復しなくても・・・」と、
思う方もおられるでしょう。

私もこの工程表を確認するまではそう思っていましたが、
これは「痛みが激しかったので、やむを得ず修復せざるを得なかった」と読み取れます。

元々は、もう少し後だった修復が早まっているのです。
やむを得ず。(たぶん)

 

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修復の模様も一つの通過点

兎にも角にも改修は始まっているわけで、
2016年3月現在の姫路城の顔、南面はこのようになっています。

左の方に覆いが見えているのがわかります。

cherry-blossoms20160322_04

三の丸広場

 

なければ、こうですから少し勿体ない感じがします。
これは昨年2015年8月の姫路城です。
グランドオープンを迎えた後の夏です。

himejicastle2015-august27_02

三の丸広場・8月姫路城

 

やっぱりこうがいい!そう思いますよね。

では、この写真はいかがでしょうか。

02_姫路城

2014年春の姫路城

これはどうでしょう。

12_姫路城改修工事・千姫ぼたん園(2013/04/03)

姫路城改修工事・千姫ぼたん園(2013/04/03)

これでは?

02_天空の白鷺と大屋根

天空の白鷺と大屋根

 

私は当時は「あーあこんな姿を見ても・・・」と思っていましたが、
今改めて見てみると、懐かしい。ちょっと新鮮な気さえしてきます。

これが姫路城の改修なのです、

今だけの姿は今しか見れないのです。

それがたとえ、工事風景であっても。

そんな平成の大修復の経緯を、過去にご紹介しています。
今見ると、結構楽しめると思います。

 

工事風景は様々な場所から

こうした覆いは城内に入ってからも見受けられます。

三国堀付近からは大きな足場がよく見えます。

ri1-ri2_tower_repair_03

リの一渡櫓、リの二渡櫓改修足場

 

こうした工事の影響は一部見れない箇所を生んでしまうことはありますが、

2016年3月現在は修理の模様を近くで見ることができる、
「リの一渡櫓・リの二渡櫓」保存修理工事特別公開施設が設置されています。

以下は制限中の見どころです。

 

今しか見れない貴重な作業工程は特別なもの

こうした保存修理では、完成してしまっては見ることもできない特別な状態を見ることができます。

写真では「ふーん」と思う事しかできないようなものが、
解体されて目の前に現実として見て、知ることができます。

屋根の下地や漆喰を塗られる前の状態などは、修復期間中ならではのものです。

この状態が見られることは、とても貴重なのです。
以下の「土居葺き」などもしばらくすると、瓦に隠れて見えなくなります。

ri1-ri2_tower_repair_12

土居葺き・瓦座が間近で見れます

 

天守の大修理ではこんな感じでしたから規模はさすがに違いますが^^;

07_大天守屋根

大天守屋根

 

姫路城内の各所の修理風景は実はガッカリではなく、
貴重な一時代の一瞬に自分がいるんだという認識をさせてくれる風景なのです。

私はいろいろな時期の姫路城を撮影してきましたが、
それでも「あの時のあの角度」を撮っておけばよかった・・・なんてことが良くあります。

でも、もう二度と撮れません

 

きっと、みんなの姫路城を集めたら、とても面白いことになるんだろうなと思いますけど。

いつかそんな企画をやってみたいですね。

 

リの一渡櫓・リの二渡櫓 保存修理工事は平成29年2月(予定)まで。

工事の日程は姫路市のHPやパンフレットで公開されています。

姫路城リの一・リの二渡櫓保存修理工事の見学施設を設置します

姫路城リの一・リの二渡櫓保存修理工事が11月から始まります。工事現場に見学デッキを設置し、瓦葺きや漆喰塗作業などの姫路城を守り伝える匠の技が間近で見ることができます。

(中略)

工事(屋根替部分修理)の概要

  • 瓦葺き直し  屋根面積 約490平方メートル(リの一:約230平方メートル、リの二:約260平方メートル)
  • 木工事      野地板、垂木、瓦桟他部分取替え
  • 漆喰塗替え  屋根目地漆喰総塗替え、壁・軒揚げ漆喰部分塗替え
  • 工事期間    平成27年11月~平成29年3月

添付資料 

(引用)姫路市|姫路城リの一・リの二渡櫓保存修理工事の見学施設を設置します

 

パンフレットの公開リンクがわからなかったので、便宜上UPしておきます。
※公式UP先が判明しましたら、引用リンクいたします。

ri1-ri2_tower_repair_16

パンフレット表

ri1-ri2_tower_repair_17

パンフレット裏

 

パンフレットの表面の工程表では「平成29年2月」までの工程が書かれています。
HPでは「平成29年3月」までとなっています。

予定ですから多少前後することもあるでしょうし、
足場の解体が終了すれば、南面からの見た目は元に戻ります。

それまでは、この覆いがされた姫路城を「歴史の一瞬」として楽しんでいきましょう。

 

どうしても覆いが嫌だ!という方は

どうしても見栄えがいい写真が欲しければ、
東面、南東面、北面からの撮影をすれば覆いは写らないでしょう。

cherry-blossoms20160327_14

東御屋敷跡公園脇(2016/03/27 開花状況)

 

そんなポイントはこの辺りでしょうか。

城内なら

一応は、大天守にフォーカスすれば覆いは写りません。
※そういう意味では三の丸広場でも同じですが。

城外なら

 

自分なりの姫路城を撮影して楽しんでください^^

くれぐれも「修復中の姫路城写真」は
どうせ「工事風景だし」と思わず、せっかくだからと撮影しておいてください。

きっと、数年後に見返したときに、他の人の写真とは違った特別感があると思いますよ。

普通の写真は、腕のある写真ヲタさんがたくさんUPしてくれていますから、
いい写真はWebを探せばいくらでも出てきます。

そう、今の一瞬の姫路城は貴方にしか撮れない特別な一瞬です。

雲、空、光。

どれをとっても、同じ姫路城は二度と撮れません。

 

広報ひめじでは以下のように報じています。

渡櫓の修理を間近で見よう

姫路城リの一・リの二渡櫓保存修理工事を間近で見られる見学用デッキが完成し、1月7日から修理の様子を公開しています。同渡櫓の保存修理は、約23年ぶり。職人による瓦の葺き直しや漆喰の塗り替えを見ることができ、来城者に好評を博しています。

(引用)広報ひめじ 平成28年3月 No.1045号

 

リの一渡櫓の前回修復が平成4年度(1992)で終了を平成5年度として考えると、
今回の修復は平成28年度(2015)の着工。計算すると、およそ23年振りの修繕という事で、
広報ひめじの報じている内容と一致しています。

ですが、リの二渡櫓に関しては前回修復が昭和60年度(1985)。
こちらも同年着工で、経過年数から30年振りの修繕ということになります。
※当サイト保有情報をもとにした調べ。

 


 - 03.インフォメーション

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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