【終了】2016/03現在「るの門跡」を見ることができません・リの一渡櫓・リの二渡櫓 保存修理工事中
2017/03/11
姫路城ではグランドオープン一年後の2016/03/27現在は、
「リの一渡櫓・リの二渡櫓 保存修理工事」が行われています。
その為「るの門跡」は観覧することができませんので注意が必要です。
2017/03/11追記
修復工事が終了し再び「るの門跡」を見ることができるようになりました。
2016/03現在「るの門跡」を見ることができません
「リの一渡櫓・リの二渡櫓 保存修理工事」の工程では、
工事完了は平成29年(2017年)2月となっています。
工事期間中の立入禁止エリアは以下のようになっています。
三国堀からリの一渡櫓方面を見ていますが、
大きな覆いが架けられて立入禁止処置が行われています。
※写真下部に単管の立入禁止のゲートが写っています。
「るの門跡」とはここからちょこっと見えている石垣の穴がそれです。
工事前はこのように石垣に開いた通路が見えています。
るの門跡はこのようになっています。
穴の途中に左右の柱が立っていた石の基礎石が見えています。
るの門跡内部には「転用石」と呼ばれる異質な石で、
石垣が組まれているところを見えることができます。
こうした四角い石は石棺などを城の造営に転用されたものと言われています。
※転用石はこの限りではありません。
るの門跡は三国堀方向から二の丸へ抜ける近道になっています。
「るの門」を通ると、「ぬの門」へと抜けられます。
「ぬの門」の先はお菊井戸のある「二の丸」へと行けます。
この「ぬの門」周辺も改修前はこのような雰囲気になっています。
現在は石垣全体が覆いがされ「るの門」方向へは立ち入れないようにゲートが設置されています。
るの門跡を内側(ぬの門側)から見ると、下り階段を降りて門にいく構造になっています。
この下り階段で掘り下げられた場所に作られている門を埋門(うずみもん)と呼ばれ、
有事の際にはこの掘り下げられた箇所に、
土などを入れて門を閉鎖することができるようになっています。
姫路城にはこうした埋門が「ほの門」などにも見られます。
※「ほの門」は姫路城登閣ルートの途中で見れます。
「るの門跡」の階段の途中には「刻印」があります。
石に彫られた何らかのマークを「刻印」と呼んでいますが、
石を掘り出した地域を表しているとか、奉納した人を表しているとか定かではありません。
さらに階段を降りた所にも刻印があります。
なお、左に見えるシャープな石が先ほどの転用石です。
「るの門跡」には案内板が設けられていますが、
現在は見ることができませんので、ご紹介しておきます。
るの門は石垣の中に開けられた穴を出入口とした門で、その構造から穴門と呼ばれます。菱の門やぬの門からみても門の存在に気づきにくい位置にあります。伏兵を用いた戦術には有効に機能するでしょう。また、現在は門扉が失われていますが、もともとは両開きの扉がありました。今も門柱の柱の礎石が残っています。緊急時には門扉を閉めて閂(かんぬき)を通し、通路を土砂で埋めてしまえば厳重に防御することができます。
(引用)案内板より
ちなみにグランドオープンで案内板が綺麗に作り替えられましたが、
旧案内板の案内もご紹介しておきます。
この門は正規の通路からはずれた位置の石垣に穴をこしらえ、その通路が目に付かないようにした一種の抜け道で、姫路城特有のものです。
他に、帯の櫓から帯郭櫓に通ずるところにも穴門があります。(引用)旧案内板より
改修が終わればまた公開されることになるとは思いますが、
あと1年弱は通行禁止処置が取られていますのでご注意下さい。
なお、同様に「石垣の稜線(継ぎ目のある石垣)」も見ることができません。
写真ではなく疑似的に歩いてみたいということであれば、
デジタルのアーカイブで楽しんでみるのもいいかもしれません。
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